緊張すればトイレなんて・・・ | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 よくある質問に、「先生は手術中にトイレに行かれるのですか?」があります。この度の立てこもり事件では、容疑者も人質の女性も33時間トイレに行かれなかったようです。

 私が26歳の時でした。大学病院などで2年間の研修を終え、国立福山病院(現、福山医療センター)に赴任の挨拶に行ったときでした。

 「ちょうどいい。今から緊急手術があるから手伝ってくれ」と言われて、そのまま手術着に着替えて手術室に入ったものの、出てこれたのは24時間後でした。

 もちろん、その間、飲み食いどころかトイレにも行きませんでした。それから、10年余り経過し、国立福山病院を辞して広島市民病院に赴任した時でした。

 挨拶なのですぐ済むと思い、私は近くの駐車場に車を止めました。すると、また緊急手術だから手伝えと言われて翌日の朝まで手術室に入り、夕方に帰宅しようとしたときに車の存在を思い出して、慌ててとりに行ったことがありました。

 結局その時は、稼ぎより駐車料金のが高くつきました。もちろん、その時も手術中にトイレには行きませんでした。

 人間、緊張すればトイレを我慢できるものだと思います。今でも、外来中に私はトイレに行きません。

 今回の事件は、容疑者も人質の女性も相当緊張されたのだと想像がつきます。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。