広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
このたび、ひがき乳腺クリニックで乳がん術後の卒業式を終えられた方が、10年前を振り返られました。45歳で乳がん手術を終えられた直後、3.11が発生しました。
おそらく、その方にとってはご自分の事より、関心が東北に向いてしまわれたものと思われます。実際に、その当時は世の中でこれほど悲惨で残酷なことはない、と信じられていました。
この10年間で死者が15,899人に達しました。あっという間の10年間とのことでしたが、タイムトンネルを抜け出た現在はコロナ禍の中でした。
コロナによる死者は9,334人ですが、まだ1年余りでの数字です。これは、本来であればこの世におられるはずの25,000人の方が、10年間でお亡くなりになったことを示しています。
その方は10年間飲み続けられたタモキシフェンが、あと10錠余りしかないことを不安がっていました。止めてもいいのだろうかと・・・。
私はこの10年間を、その方と重ねてみることにしました。すなわち、自然と人として・・・。
おそらく、その方がどんなにがんばっても、3・11やコロナの感染を防ぐことはできなかったと思います。しかし、10年間ホルモン剤を飲み続けたことは、再発の防止には役立った可能性は十分にあります。
私たち人間には、できることとできないことがあります。今、私たちに必要なことは、できることをひとつひとつしていくこと、だと思います。
とりあえず3密を避けることは、継続したいものです。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。
