乗り越える体力は大事 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 私が広島市民病院で、乳がん術後の化学療法を毎日のようにしていた頃、患者さんにこんな説明をしていたことがあります。

 もし、あなたが今後何もしなければ、70%の方しか治りません。

 もし、あなたがAという抗がん剤を打つと、さらに5%の方を治せます。

 しかし、よりきついBという抗がん剤を打つと、1%の方が副作用で亡くなりますが全体で80%の方が治ります。

 さて、あなたは、どれを選びますか?

 これは、本人の予備能力がどれだけあるかに依存します。

 今回のコロナ禍で多くの会社が倒産しているという話を聞くたびに、体力や予備能力は患者さんだけでなく事業所にも通用することだと痛感します。

 ある飲食店主の方が、2-3か月なら何とかなるけれど、半年も続けば店を閉めざる負えない、と言われていました。抗がん剤(化学療法)によって好中球(白血球)が下がって感染を起こしやすくなっている期間は、短いに越したことはありません。

 共通していることは、人も会社も体力(資金など)が必要なことです。合併症や減収に耐えられるだけの予備能力が要ります。

 私は、今の状況であれば、Aの抗がん剤を自分で選んだり、人に勧めるかもしれません。社会情勢は、医療にも影響を及ぼすものだと、痛感させられる今日この頃です。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。