広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
ある日、一人の患者さんが年に1回しているCT検査を、コロナウイルスの脅威が落ち着くまで、延期したいと言われました。何でも、TVを見ていると「密室」に入ることが怖くなったからとのこと。
そういえば広島市民病院の乳腺外科にも、CT検査の延期の希望の電話が患者さんからよくかかってくる、とのことです。広島市民病院では、原則として患者さんの希望通りにしているとのことでした。
それでは、私はどうでしょうか? その患者さんと直接話すことができたら、次のように言うことにしています。
まず、CT検査をする部屋は危険か? あれだけの精密な大型器械の保守のためには、熱などがこもらないように空調は行き届いています。ひがき乳腺クリニックにあるマンモグラフィですら、365日24時間、一定の温度や湿度になるように換気扇とエアコンはつけっ放しです。その室内に、検査の間は患者さんしかいません。技師や看護師は、すぐに患者さんから離れるはずです。
乳がんのダブリングタイムといって、倍に成長するスピードは約3か月ともいわれています。再発すると、そのスピードはより速くなります。もし、その患者さんのCT検査の目的が乳がんの治療や検査に必要だった場合、患者さんにとって検査の延期は不利益になる可能性があります。
以上のような私の話で、ひがき乳腺クリニックに通われている方には、今のところCT検査を延期される方はおられないようです。先日、ひがき乳腺クリニックと連携している循環器科の先生からお電話をいただきました。
トラスツズマブ治療中の3か月ごとの心エコー検査で、心機能の低下がみられるので治療を中止するように、と。乳がん患者さんの検査や治療の中には、延期ができないものもあることを知っていただきたいと思います。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。