広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
私が徒歩で通勤し始めて九か月が過ぎました。今や暑さとの闘いの真っ最中です。
早朝の出勤時は快い風が吹いてくれます。とくにクリニック近くのビルの谷間に入ると風の勢いが増すので足取りが軽くなります。
一方、まだ日が沈まないうちに帰宅するときは昼間の余熱を地面から感じます。そのため時としてバスに乗ることもあります。
しかし車内は冷房が効きすぎていて外気との温度差が大きいために汗が冷え切るので次のバス停で降りることもあります。バスに乗ろうとするといつでも「だらしない」と叫ぶ心の声が聞こえてきてくるので自責の念を感じてしまいます。
ある日私は暑さのためと疲労のため逓信病院からバスに乗ることにしました。時刻表を見ると数分で次のバスが来るはずでした。
あふれ出る汗を拭きながらバスを待っていた私の体が冷え始めたので時計を見るとすでに10分が経過していました。私の体は自然と歩き始めました。
そして牛田大橋で乗るはずだったバスに追い抜かれました。一体そのバスは何分遅れたのだろうと思いながら心の中では遅れたバスを待つぐらいなら歩いたほうがいいと叫んでいました。
ASCO(アメリカ腫瘍学会)に発表のため渡米した際シカゴでタクシーの運転手にあとどれぐらいで目的地に着くのか尋ねたとき“depend on traffic”(交通渋滞次第)と返されました。今の私は”depend on myself ”(私が頼り)です。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。