工夫がほしい検診の報告書 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 最近外来をしていて違和感を覚えたことがあります。来院された何人かの患者さんの主訴は検診での異常とのことでした。

 そこでその健康診断の報告書を見させていただくと、一人目は「良性石灰化」、二人目は「右乳腺嚢胞」、三人目は「右乳腺線維腺腫」と書かれておりいずれも「要経過観察」と書かれてありました。

 検診の役割は所見があった場合、それを放置できるか(「要経過観察」)、放置できないか(「要精密検査)に分けることです。ですから三人とも心配ないと判定されていたわけです。

 ところが一般の人は「良性石灰化」のため「要経過観察」と書かれたら心配になります。ひがき乳腺クリニックでは次のように説明させていただいています。

 石灰化には二種類あります。「明らかに良性の石灰化」と「良いものか悪いものかを区別する必要がある石灰化」です。

 前者の場合は放置しても全く構いませんのでご安心ください、と。やはり、受け取る側の立場に立った説明が必要かと思われます。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。