また、間が開いてしまいました。

続きを書こうと思ったんですが、

ちょっと待って。

 

アンドレが自分で自分にかけた誓いというか呪い「もう2度とこんなことはしない、神かけて誓う。」

ですが、オスカルさまも自分で自分にかけた呪いがあるよね。

そう、「軍神マルスの子」

 

アンドレはさー、ちゃっかり自分は従僕服を脱いじゃって、従僕から解放されて息ついて、

オスカルさまから「愛している」の告白を受けるわけですが!

 

オスカル、軍服脱がない。

そうなの。オスカルさま、愛に身を委ねつつも軍務を忘れることはないのです。

アランたちを助けるためにロザリーとベルナールのところへ軍服で行くのですね。

この帰り道、描写はないけどさー、もうジャルジェ家なんかに帰らなくていいからパリに泊っちゃいなよ、お二人さん!とか思うけど。

アンドレも「おまえを救うためとはいえ、だんなさまに刃を向けたんだ、おれはもう館には帰れないよ。」

とかいえよーー。そしたら、オスカルさまも「わたしも一緒におまえのそばにいる。」とか言うでしょうに。

 

でもしないのね。オスカルさま、部屋でハンスト(ハングリーストライキ)に入る。軍服着たまま。

今時、ハンストなんて誰もしないよね。親とか反対する勢力とが、心配してくれるからこそのハンスト。今の親だったら(うちの親とかも)食べなきゃ食べなくていいよ、別に。とか言いそう。70年台の漫画なんだな。

それで、オスカルさまはずーっと軍服で食事も睡眠も取らなくて、アンドレが駆けつけて報告して、笑われて、

アランたち1班を迎えにアベイ牢獄へ。この時も両手一杯に広げて軍服。

 

そうなの、オスカルさま、職務に忠実すぎ。

それでさー、この先、アンドレの呪いはオスカルが解いてあげるんだけど、

オスカルの軍服の呪いは、物語の最後まで解けることはないのです。

アンドレは従僕服脱ぐけど(しつこく言う)アンドレは「武官はどんなときでも感情で行動すべきでない。」と言う人なんだよね。

物語がもっと先に行ってしまうけど、アンドレは死ぬ時、

「指揮を続けろ、隊長がなぜ戦闘現場をはなれる。」とか、言う人なんだよ。

軍服の呪い、解けないの。アンドレが死んだ後もなお、武官がと幻が言ってくる。

 

いや、こういう夫ね。実はうちの夫がそうなの。職務を辞めさせてくれないの。曲がりなりにも転職を経てもマタハラとか受けても仕事が続けられてきたのは、うちの夫がそういう人だったからで、それはとても感謝しているんだけど。

でもねー、女性にとって仕事を続けるってとっても辛い時もあるわけですよ。

いつ何時も仕事を応援してくれる、家事も育児も必要な時は十分やってくれる、とってもありがたーーい夫なのですが、いやいやいやオスカルさまも「なぜにわたしは女だ。」とおっしゃってるようにですね(笑)

「も、やめちゃいたいなっ、すべてやめてしまいたい」と思うこともあるわけですよ。

 

昨今のSNSなどを見て、世の中にはこういう「妻の職務を辞めさせてくれない夫」というのが、実はとても少数派であることに気づきました。世の中は、結婚、妊娠、出産、子どもの都合に合わせて妻を辞めさせる夫というのも多いのですね。

まあ、辞めて後悔もあるだろうけど、辞めてよかったというのもあるだろうからなあ。

 

オスカルさまが軍務に本当に向いていたかは疑問。黒い騎士の後、王妃さまに「さもなくば2度と武官として伺候しない」とか言っているしね。軍服脱ぎたい時もあったのでは。

でもアンドレは脱がせない人なんだよね。自分は従僕服すぐ脱いじゃうくせに(また言ってる)

 

一つね、ブイエ将軍に対する模範解答を考えたのでちょっと書きます。

「会議場から平民議員を武力で追い出せ。」と命令された時ね。

 

まず、ここは

「わかりました。」

と言いましょう。命令の意味は掌握しましたということを示します。

それから、ブイエ将軍の脇へ寄り、従僕たちに聞こえないようにその耳元へ行きましょう。

「ブイエ将軍、わが衛兵隊は平民の集まりです。彼らは納得しないかもしれません。私に良い考えがあります。

近衛隊には私が信頼するかつての部下、ジェローデル少佐がおります。平民議員を出そうとすれば平民議員に入り混じっている貴族議員の反発も買うでしょう。平民議員のロベスピエールも私はよく知っております。ラ・ファイエット侯を中立にして、ジェローデルとロベスピエールに交渉をさせましょう。要は会議場を別に移せば良いのです。無駄に兵の反乱を誘導する必要はありません。どうぞご決断を。」

と言えばいいのです。連絡はアンドレは気の毒だからダグー大佐にジェロのところへ行ってもらうかな。結果は同じこと。これだと誰も傷つかない。ジェローデルも営巣入りしなくていい、アランたちも牢獄入りしない。

 

まあ、こういう気の利いた中間管理職が上級管理職に望まれるわけですが〜ー、オスカルさまがこー〜んなこと言うわっけないよねーーー。

だいっったい、これだと、パパ将軍が成敗するシーンがないから、アンドレの千載一遇のチャンスが巡ってこないしねーー。

 

そう、この女にしてこの男あり、この男にしてこの女あり、オスカルとアンドレはこの性格、この組み合わせだからこそ結ばれる。

3重の鎖を外して。

非常に強い結びつきのカップルだと思います。普通は、男性の男性性と女性の女性性が惹かれあってカップル成立ですよ。(フェルゼンとアントワネットはこれだと思う。)

オスカルとアンドレの場合は、まずオスカルの強い男性性とアンドレの女性性が好相性(優しいアンドレはオスカルの女房役が務まる)

その上にオスカルの女性性(強い男性性と真逆の乙女)とアンドレの男性性(隠れているけどムチャクチャ強い)がバッチリ組み合っているのです。

フィジカルな相性もムチャクチャいいしねーー。

磁石のSとNかっていう感じですね。

18世紀設定を外すと(私の場合ですが)パラレルでも現パロでもムチャクチャ早くくっついてしまう。

恐るべき恋人たちですね。

 

一度、ここで切ります。