寒中お見舞い申し上げます。(昨年、父が亡くなったので)新年のご挨拶を控えさせていただきました。

 

30年ぶりにコミケに行き、たいへん楽しうございました。

あちこちレポートや派生作品があります。後からも楽しめるコミケは楽しいですね。

 

それで今日は、コミケ後ファミレスでおしゃべりして、ウケた没作品のあらすじをここに書いておこうと思います。

 

前に「逃亡者」という作品を書いたんですが、この中に小さいアンドレというのが出てきます。アンドレは死んでしまったがオスカルは生き延びてアンドレの子どもを産む。アンドレの息子にアンドレという同じ名前をつけます。

 

でもってこの作品を書いたあと、アンドレの父もアンドレという名前だったら?と考えたのです。

親子3代アンドレ、アンドレ一子相伝(笑)

 

でもねー、もうこの作品は出ないんですよ。理代子先生のエピソード版が出たでしょ。あれの設定と違うので、妄想だと思う、と話したら、いやブログに書いておいてくれたら見るから、と言ってくださったのでここに書きます。

 

まず時代は7年戦争。戦地にいたジャルパパ(レニエ)は敵の爆撃を受けて、崖の一部に埋まって出ることができません。4日ほど経って「私もこれまでか」

というとき、誰かが塹壕を覗き込み、

「あれ?生きてる?」

という明るい声が、他の仲間と共にレニエを掘り返してくれました。

この陽気な男がアンドレ(アンドレ父)

彼は、小さな王国で出入り商人でした。

アンドレは負傷して動けないレニエをその王国へ連れて行き、優しい王女さまにレニエの世話を頼みました。そう、この小さな国の王女さまがジョルジェット(ジャルママ)だったのです。レニエとジョルジェットは恋に落ちました。

でも小さな小さな王国で戦争の時には常に周りの諸国に狙われていました。ジョルジェットは一人娘で結婚話が山のようにありました。結婚すればこの小さな国が自分のものにできるからです。

アンドレは商人でこの国の行く末を心配し、証文だけで物資を収めていました。

戦争は激しくなり、ジョルジェットは略奪される心配さえ出てきました。

レニエは「このままではどこかの国で婚姻させられてしまう。それどころか兵士たちに襲われる危険すらある。私と結婚してください。フランスの伯爵に過ぎない私ですが、あなたへの愛は誰にも負けません。」

「はい。」

 

アンドレ(アンドレ父)は、荷馬車を用意して彼らを隠し、商人のパスを見せて、無事彼らを脱出させました。

 

レニエは他国の王女を攫ってきた英雄となり、ジョルジェットとの結婚も許してもらえました。

 

レニエはアンドレを気に入りすっかり仲良くなり、命の恩人のアンドレを下級貴族にしてもらおうとしたのですが、

アンドレは断りました。

「そんなことをしたら身分違いで結婚できなるじゃないか!」というのです。

アンドレはジャルジェ家の侍女ショコラと結婚したがっていたのです。

ショコラはレニエの乳姉弟でマロン グラッセの娘でした。

 

ショコラは馴れ馴れしいアンドレを煩がってもいたのですが、何かで心を許し、結婚しました。

 

彼らはパリでカフェをやることにしました。

アンドレとショコラには、可愛い男の子が生まれました。名前はアンドレです。

 

という感じの話を考えていたのですよーー。

パパ、ママも下方婚。あとデュバリー夫人が侍女に召し抱えたいというには、相当身分が高く、小国とはいえ、王女を侍女に使えれば箔付が相当高いかなと。

 

あと、アンドレはねえ、私は町っ子だと思ってたんですよ。だって、外伝の泥棒伯爵のとき、「見た顔、知り合いの彫金師」発言があるんだもの。村には彫金できることないでしょ?たぶん。

 

うーーーーーん、だからこの話は没です。残念ですが。