続きを喋ります。

アンドレの「たしかだ。」「まちがいはない。」ね。

いや、間違ってたらどうするのよ??

いやいや、間違ってなくてもたいへん問題なんだよ!?

 

だって、こんなこと言ったらポリニャック伯爵に怒鳴り込まれるよね。

名誉毀損だよね、

この時代に、妻が純潔じゃなくて、どころか、女の子を出産までしていた?

教会も騙して?なんて

そんなことを言ってくる輩がいたら、どう考えても嫌がらせというか、因縁つけとるんか、脅迫しに来たのか!?っていう感じですよ。

他家の従僕は滅多なことは言ってはいけませぬ。

 

ところで、ベルばらはやっぱり日本の漫画だなあと思うのは

血統主義が証明なしに走っていくことです。

オスカルさまが、ロザリーが「わたしは貴族の娘です。」というところで、父と母の両方が貴族ならば貴族としてしまうところ。

えっとね?嫡出かどうかは問わないの?父と母が教会で正式な結婚をしていて、そこから生まれた子どもでなくてはならないのでは?証明ができないのに血統だけでOKなの?(DNA鑑定もできない時代なのに。)

ロザリーはかなり危ないです。庶出だとしても、父が認知してないので父系の貴族の庶子というのでさえいえない。母まる子ちゃんはどう考えても教会に出生届とかを出してないしね。

そもそもロザリーの貴族の娘って、亡きラ・モリエール母さんが勝手に喋っているサン=レミ男爵の話(物証なし)で、亡くなる寸前のマルティーニ・ガブリエル発言だよね。でもってアンドレが自信満々にポリニャック夫人を探し出したんだけど、根拠はあやしっぽい???

結構ここまで全部証拠がなくて空想物語っぽい。

だけど、次で、マルちゃんの完全自白が入るからなーーー。

ロザリーの貴族の娘証明は、マルちゃんの自白のみによって成立。

ただ、サン=レミ男爵が認知してないから、かなりきついです。

ベルナールは貴族の父に認知されているのかな?と思うけど。

 

で、もっとすごいのは、

シャルロット亡き後、ロザリーをギーシュ公爵と結婚させようとすることですよね。

これはもう絶対無理。

ロザリーを母まる子が教会に大金積んで認知させたとしても、伯爵家の庶子が限界なわけだし。

公爵家と正式な婚姻は無理すぎる。

多分、ロザリーは公爵の愛人という位置付けになると思います。

いくら公爵がまる子ちゃん系列の顔が好きで気に入ったとしても、この出自では正式な結婚は難しい。

デュ・バリー伯夫人みたいにお金を積んで次男とかと結婚して貴族の夫人を名乗ることはできても、ポリニャック家では優れた公爵家を狙って結婚するのだから、名家でないといけないし、正式な結婚でないと生まれた子どもが嫡子として家柄や領地を継ぐこともできない。

 

ま、結局ロザリーは家出してくるわけで、その辺はたくましいですね。

 

ジャルジェ将軍の隠し子モーリスの話もそう。また、どこかで書きます。