どうも、海賊の息子の方が難所を越えてホッとしています。
ジェローデルは、やっぱりフローリアンよりヴィクトールの方がよかったなー。なんかイメージ的に。
フローリアンで書いていると、誰?っと時々思う。
ところで私は10歳で最初にベルばらを読んでいたため、従僕=アンドレ だったことに今更ながら気づきました。10歳児にヨーロッパ史がわかるはずもなく、アンドレがしていること=従僕の仕事でした。デフォルトで!んなわけないです。従僕と主人の上下関係も、はい、間違ってました。
ジェローデルの告白チャンスを色々考えてみたのですが、原作でも近衛隊時代、アンドレと違って同じ大貴族の身分でありながら、ジェロはオスカルに告白した形跡はないです。(まあオスカルさま、鈍いからジェロは匂わせてみたのかもしれませんが。)
これは、身分の上下はないけど、職位に上下があるからですよね。でもって、崩したくないのはそれまでの親密な関係性です。
現代でも先生と生徒で、生徒が先生に告白するには勇気がいる、「先生、好きです。」逆だったらもっと勇気がいる。それはもし好きとか愛してるとか告白してフラれたらそれまで大事にしてきた親密な関係が壊れてしまうからです。「君の気持ちは嬉しいけど」とか言われたら泣いちゃう。少女漫画恋愛初級コース。ジェローデルは、近衛隊時代には告白できず、父将軍を通して正式に結婚を申し込んでいるんですよね。真っ当。すごく真っ当。
アンドレは?主人と従僕という関係の中でフラれてその親密な関係を捨てる危険をどこで犯したの?
エピソード16で、「氷のように冷ややかなくせに胸の中は炎のように燃えさかっている、血の気の多い激しさ、おれはそんなおまえが好きだ。」と告白。
でもねー、これ、初犯じゃないですぜ、慣れているし。
オスカルの返答が「ア、アンドレ、剣を持て、また稽古をつけてやるぞ。」です。「好きだ。」を否定してないーーー。
でもってアンドレの返答が「よし!」だって。ほんと、しょっちゅう告白してんのか、この従僕は。主人は否定しないのか!という感じ。
そうなんですよ、オスカルとアンドレってさ、最初っからデキてるんですよ。主人と従僕の垣根を崩している。
エピソード4で、アンドレは「このばか、とんま、どじ」とオスカルに言ってるしね。
少女漫画初級コースをすでに卒業しているんですよ。この物語は最初から恋愛の上級編なのです。
その2ページ前に
モブ3人でオスカルを取り巻く令嬢たちがいるんですが。
マドモワゼルローズ(勝手に名付けました。髪にバラの飾りをつけてる娘。)
最初「オスカルさまよ。」と言い、「ふふ、わたしはアンドレの方が」と言い、オスカルが見たら、「きゃっ、こっち見たわ。」と言って「なによ、あなた、アンドレがほうがいいって。」と言われる。
マドモワゼルローズ、この時点でモブに近い状態のアンドレに目をつけるところもすごい優れ者ですが、それよりこの人アンドレとオスカルを両方見てますよ!アンドレもオスカルも好き。つまり、この人AOカップル萌えなんですよ!!!「あの二人、デキてる。怪しい。素敵。」と思って柱の影から見てるんです!
もちろん腐女子入っていると思います。
でもって、エピソード4!えっ4?連載始まって4週目?!!! すごいですねーーー。AOカップル萌え、マドモワゼルローズ、連載1ヶ月目にして、この物語の行く末を見抜く!!!なんて鋭いんだ!!作者先生もまだ決めてなかっただろうに!(笑)
オスカルアンドレはすでに告白済み、周囲の人々からも公認カップルというところから始まっているんですよ。だから彼らには、すでに夫婦のような親密度マックスがあるんですね。
男装の麗人に騙されてしまいがちだけど、オスカルがアンドレの告白を断らないところで、本来はもう彼を受け入れているんだよね。違っていたら、本当は「好きだ。」の後「おまえの気持ちは嬉しいけど、わたしは。」が入るはずなんです。
従僕ジェローデルで書いてみてよくわかったです、いくら頑張っても最初からOAってできているんだよね。
まあ、ジェローデルもある種のOAカップル萌えだよね。あの二人いいよねと絶対思っている。近衛隊時代にはオスカルとアンドレを一緒に視野に収めて観察してたに違いないです。