前のページで爆笑ロマンポルノのエースをねらえについて書きましたが、

ここではポルノの話ではないのでご安心ください。

 

えーっとねー、私は完全リアタイではなくて、チョコっチョコと週刊マーガレット読んで、後はコミックスを買ったりしてたんですが、当時の週刊マーガレットは、「ベルサイユのばら」と「エースをねらえ!」が一緒に載っているという、すんばらしい状態だったです。黄金期ですね。

それでねー、エースをねらえはある意味恋愛関係が複雑で、ひろみと藤堂先輩と宗方コーチの三つ巴関係。(宗方コーチは師弟愛だから3角関係ではない。熱すぎるけど。藤堂に愛し方を諭すような独特の愛情関係。)

雨がザアザアに降る中で、初めてひろみと藤堂が抱き合うんだけど、藤堂は愛の告白をするんだけど、ひろみはギリギリにキスを避けていたような。コーチとは重すぎる師弟愛なんだけど、ここで愛に落ちたら試合の集中力が落ちてしまうみたいな。ここんとこ、すごく愛のギリギリさがあって良かったような気がするんですよ。そう、ベルばらのぶらビリに匹敵するような名シーン。

その号のベルばらは何だったのか?全然、覚えてないけど、こっちもすごく良かった気がする。多分、ベルばらはもう後半。ああ、タイムマシンがあったら、あの号の週刊マーガレットを持ってきたいものだー。

 

でね!

こっからが重要点なんですが、

宗方コーチは藤堂とひろみが愛し合うのを完全否定はしないのですが、愛によってテニスの能力が落ちるのを許さないんです。

 

宗方コーチが藤堂くんに言った名セリフ、

男なら 女の成長をさまたげるような愛し方はするな!

これですよ!!!

 

ベルばらのアンドレもそうなのですが、彼もオスカルが軍人として生きて行くことを妨げようとはしない!!

連れて行け、おれはおまえの影だ。

男に女の愛し方をこうやれと注文をつける!

すごいな、50年前なのに!

 

 

だって、今でも普通にほっといたら男のほとんどは、付き合って結婚したら、子ども産んでね、(できるだけ)家事してね、僕のことも大事にしてね、男は仕事がたいへんなんだよん、疲れた時は優しくしてねとか、いいくさりますよ。

女の自己実現なんてこれっぽっちも考えてないですよ。相当、工夫して、こっちもうまく言ってやらないとねー。

 

男なら 女の成長をさまたげるような愛し方はするな!

は、女の生き方邪魔するなって感じだけど

連れて行け、おれはおまえの影だ。

の方はサポートでついて行くって感じで、より強いですね。いいですねー。(ただ、このセリフ、地獄行きですけどね 泣)

 

いやいやいやいや、私はもう今の若い人でないんですが、

こういうふうに、「男は是非ともこういうふうに女を愛してくれ!」って、言っちゃってもいいんじゃないんでしょうか?

というか「こういうふうに女を愛してくれる男が、まさに男らしい男なのだよ。」って(オスカルさま風。)

 

50年前って男女関係の革命期でもあったんだなぁ。

昔の少女漫画面白かったな、やっぱり革命的だったんだな、どう生きるか、自分の能力を伸ばすか、戦うか、そしてそれらとどう恋愛がぶつかりあって結実していくか。ただ、出会って恋愛して、キスして終わりじゃなかったんだな。

 

ポ印エースをねらえから、色々思い出してしまったけど、自分の過ごしてきて時代をたまには振り返ってみるのもいいかなと思いました。うだうだしたものを読んでくださってありがとうございます。