続きをもちょっと書きます。
まえにも「アンドレはベルばらの特異点である」ってところで少し書きましたけど、
アンドレ特有の思考形式ってあると思うんですよね。
将軍成敗のところで見せた
「あなたを刺しオスカルを連れて逃げます」
と見せかけてーー、実は自分の命を差し出してーーー。
結果オーライみたいな展開。
アンドレ、〇〇と見せかけてー、裏をかくみたいな戦略が割と得意。
黒い騎士の時、オスカルが勝手にオルレアン公公式訪問しちゃって、ロザリーの服の切れ端エサに捉まっちゃった時、
アンドレは首尾よく偽黒い騎士で入り込む、2人の、正・偽黒い騎士を門から出すために策を練った時(これは打合せどおりだと言っているのでアンドレの戦略)正黒い騎士にロザリーとオスカルを移させ、後から偽が登場して正と偽り、うまく出ることに成功。(馬とかどうやって留めてたのかしらねーー、黒い馬が2頭いて誰も怪しまなかったのか?まあ、いいや。)
サベルヌの時も、オスカルの言う通り下がっておくと見せかけて、オスカル危険を察知するやいなや飛び込むみたいな戦法。
こういう見せかけて〇〇するのがアンドレ式戦法ですが、武力はなくとも立派に知力はイケてますよ。
彼は結構昔っからこういう戦略をしてきたんではないですかね?
たとえば、オスカルに目が見えないことを隠し続けていますけど、オスカルはアンドレにただ聞いても絶対吐かないことを知ってますよね。アンドレに鉄砲放り投げて(銃投げるな、危ない)彼が受けれず頭にぶつけて、地面を探っていた時、普通に聞けばいいのに、バイオリン聞かせの後、短剣を持って彼を襲いますよ。「見えるのか?」って。そこまでやらなくても・・・というか、逆になぜそこまでやる?
しかし、そこまでやってもアンドレの方が上手で見えないことを隠し通している。独白で、見えない、徐々に見えなくなっていると言っているんですよね。いいから、もう吐いちゃえばいいのにと思う。
後は、足音でアランを当てた時、「おまえ耳がよくなったな。」と言われている。アンドレは、ここでは、答えない!!
なんかこの2つの事件から、もう強制的に医者にかけろよ!!と思いません?
オスカルとアンドレは、もちろん仲良しで愛し合ってますけど、結構、腹の探り合いが多い。
アンドレは少年時代からオスカルにバレるとヤバいことをいろいろ知っていて、うまく見せかけて騙したりゴマかしたりしてきたのではと思いますね。あと、オスカルはアンドレに甘えて泣きつくけど、アンドレは弱音を吐かないんだよね。おどけて見せるけど見せかけるだけ。
オスカルも喀血しても言わないものねえ。こっちはバレバレだけどね。
出動が伝えられた日、
「オスカル、おれに馬をくれ。」
って言って、「そんな片目で連れて行けるか」と言われると逆上して、実は片目どころか両目が見えないのに「おれを連れて行かないならおまえも行かせない。ぜったい。」と強制。
というかねえ、(たぶん馬の値段=従僕の年棒と見積もった)ので、大金かかる馬をくれとここで言うくらいなら、その前に医者にかかっておいた方がよかったんだと思うよ。
逆に、オスカルを説得して、2人屋敷に残った方がよかったのかも?
オスカルもアンドレが馬をくれと言っている時点で、相当目が見えないからこんなこと言うんだと察してもいいのでは。
結構、すれちがう2人。
アンドレの最後にやってくれた、〇〇と見せかけて、実は××。
死ぬ直前の顔触りですよね。目と鼻と唇を触って確かめ。
見えていたと見せかけて、実は見えてなかった。(泣き)
どうしてここまでやらないといけなかったんですかね。
ほんと「どうして言わなかった?」ですよ。
ちょっと悲しくなってきたので、今日はここまで。