コートダジュールの上、鷲ノ巣村の一つペリヨンに来ています。大理石の崖の上に建てられた小さな村。8世紀から13世紀くらいにサラセン(アラブ、オスマン、イスラムの総称)の攻撃から守るために作られた村で100ヶ所くらいあるそうです。よくもこんなところに村作ったとおもいます。イスラム勢力の掠奪がどれほど怖かったことか。石運ぶ労役も大変だし、水は一応川があったけど干上がっていたし、運ぶのも大変。奴隷のような労役です。でもすばらしく美しい隠れ里たちなので25年前に仕事でエズに行って以来、いつかこういう鷲ノ巣村に泊まってみたいなと思っていました。観光地化されたところは嫌だけど、かといって宿泊施設がなくとも困ると思って探したところがペリヨンです。宿は、Auberge de la madone です。レストランも一緒。料理はとても美味しい。とても清潔で、バストイレ別、ビデもあり。でした。


ところで、Google map先生はとても便利ですが、時に無謀な指示をされますよね。ここから東京の自宅まで徒歩で107日ですよ。とかさ。昨日もおもったんですが、あ、この街、面白そう行ってみたいな、え、バスがある?とか思うんですが、とうぜんフランスの田舎には戻ってきたい時間にバスなんかありません。そうすると自転車で30キロとか、Bolt フランスのユーバー?を呼べとか出るんですよ。大胆すぎる。今日も隣村まで7.5キロとか出たので行ってみようかと思ったけど結構な石の山道で、人通りも全くなく、こんなところで遭難したらいかんと思って適当なところで戻りました。

私はバックパッカーとまではいいませんが、宿で洗濯する派なので荷物は小さいです。18世紀とかの長旅はどうしていたのだろう。アラスはたぶん1泊か2泊で行けると思うんですが、鉄道で3時間だから。洗濯は頼めば宿でやってくれたのかなあ?あ、Googleマップに車で鉄道で徒歩での次に馬でがあったら面白いですよね。サベルヌは5日ー7日くらい?軍服の替はたぶんないけど、下着は必要だよね。フェルゼンは馬車だけど、車輪が溝に落ちたり、馬が脚を折ったりするアクシデントがあったら、予定外の小さな宿にも泊まったりしたよね。でもってその時はじいが洗濯係。「ハンスさま、ここはじいがやっておきますので。」「うん、じゃあ、私は街を散策してくる。」と言って夕食の時間になっても帰ってこないハンス坊っちゃまを慌てて探しに行くじい。

オスカルさまもそうだけど、ハンスも父の教育がうまく行き過ぎちゃった例だよね。フランスびいきのお父さんがいろんな国で学びフランスで社交を学べと送り出したのはいいが、行き過ぎてことによって王妃さまと恋仲に。
オスカルは、父が勇敢な軍人教育をしすぎて、いかなるときも卑怯者にはなれない、革命者に。
どっちも、忠義者、信頼できるじいとアンドレをつけておいたのにねえ。