①の続き
 
 

 

 

7年前に撮影現場でアシスタントとしてお会いしたことがあります。<ハイキック! 短足の逆襲> の真っ最中で、ライジングスターで注目されていた時です。その時はジョンソクさんが今のように真剣に俳優活動をすると思ってはいませんでした。一時だけ演技をする芸能人だと思いましたよ。
今も僕を俳優として認めている人は多くないでしょう。パク・フンジョン監督が「ディカプリオがそうだったように、トニー・レオンがそうだったように、時が経てば」とおっしゃったが……時間が経ったらなれるのだろうか (笑)。

 

 

涙の演技が本当にうまい。俳優にとって強力な武器ではないか。
容易ではないが、あまり難しくはない。むしろ涙を我慢する演技のほうが難しいと思う。涙を流す演技は悲しい感情を涙で見せることができるでしょう。むしろ単純です。

 

 

何も単純ではないです。視聴者は涙の演技に見入っていますよ。涙はどんな大きさで流すのか、顔はどう歪ませるのか、そこまで細かく観察したいんですよ。それで、演技で勝負したいと思ったのはいつですか?
思っていません。演技で勝負するなんて考える暇もなくて。

 

 

では、なぜ演技を?

業ですからね。みなさんが出勤したり、記者さんが記事を書くように。

 

 

それでも演技をしなければならない理由があるでしょう。
熱心にやりたいし、いつも上手くやりたい。もちろん、僕が上手な事もあるにはあるでしょう。感情を、喜び、​​悲しみ、恐怖などに細かく分けられるでしょう。その中でも、悲しみと怒りの演技は……少しは上手くできますよ。恨みが多いから (笑)。

 

 

どんな俳優になりたいかという質問で「大韓民国でお金を一番稼げる俳優になりたい」と言いました。「うわ、この子ちょっと見てよ」とあきれたけれどカッコよかったです。
今も同じです。デビューした頃は「代わりのいない俳優になりたい」と言ったが、その後、あちこちで他の人が「代わりのいない俳優になる」と言いましたよ。ありきたりな答えは嫌なので、考えたのが「大韓民国でお金を一番稼ぐ俳優」でした。わかりやすい答えでしょう。演技も上手で、人気も最高で、常に正しい選択をして、その全てが合ってこそ可能なタイトルだから。

 

 

では今、自分が大韓民国でお金を一番稼ぐ俳優だと思いますか?
そうなりたかったが、まだ違うようですよ。(間をおいて) でも、そうだと思います。

 

 

 

 

今、イ・ジョンソクに贈りたいものは?
愛ですね。ファンの愛はとてもありがたいが、心から共感できる愛が必要です。僕はとても孤独。本当に。生きる事がとても孤独です。彼女がいたらと思うのではなく、僕には人が必要です。周りに人が多いのでそれで満足していましたが……。それでもいつだって愛が必要です。欲でしょうか?

 

 

インタビューする前までジョンソクさんはとても強い人だと思っていたが、寂しい人なんだと……。
僕は強い人ですよ。

 

 

だから今、この場にいるのです。実は私、先月、初めて時計の振り子にしがみついている感じがしたんです。時計の振り子がすごく鋭い刃で、ちょっと動いても切られそうで怖くて。だからジョンソクさんもドラマの撮影中なので、追いかけられているのではないかと思いました。

記者さんも仕事を上手くしたいようですね。実際、誠意をもって仕事をする人はそう多くないです。僕も俳優になってから常に追われていました。幼かったので、インタビューで「劣等感」と表現したが、実際に誰かと比較すると劣等感が生まれるじゃないですか。それを解消しようと、自分を急かして作品をしてきたんです。追われるように。絶え間なく欲が出るから、上手くやろうと。

 

 

それだと疲れませんか? 何か捨てたほうが……30歳が終わる時点捨てたいものは何ですか?
お姉さん (エディターさん) は?

 

 

…欲
上手くやりたい

 

 

ええ。でも自分の限界はちゃんとわかっているんです
僕もです。僕も自分の限界よくわかっている。隠そうとするだけでしょう。

 

 

そうです根も葉もない自信どこから来るのかわからないが、私の同僚では私が一番うまくやっていると思います。ジョンソクさんそうですか?
(笑顔でうなずくイ・ジョンソク)

 

 

それに、先輩たちだけではできないでしょうし。
(また、うなずいて笑う) 僕と同じ人がここにいましたよ。僕は自分でも不足していると思っていて。まだまだ未熟だと思うから一生懸命やっているのに……よく見ると、僕より努力していない人もけっこういます。ね、客観的でしょう。(思いにふけるイ・ジョンソク) それで、このインタビュー使えますか? けっこう話したじゃないですか。インタビューだから僕もいくらかネタを提供しなければならないのに、そこを僕がカバーできないか気になっていました。よくある話ではなく。

 

 

撮影中に2018年最後の日が沈んでいる話をしたでしょう。よくある話ですが、元に戻せない最後の時間について考えてみたことはありますか?

最近、なんだか時間がものすごく早く過ぎる気がします。だから毎日、後悔している。昨日、おととい、去年のこの時期を後悔する。どう生きて行かなければならないか、懸命に生きるのが本当に答えなのか、有意義な時間を熱心に充実して過ごすのが本当に意味のあることなのか、自分の時間を仕事に割くのが正しいのか考えてしまうんです。20代を本当に熱心に送って満たされたと思う一方で、もっと遊べばよかった、もっと買えばよかった、恋愛ももっとすればよかったと後悔します。

 

 

たとえその時に戻っても仕事ばかりだと思います。
そうです。そして……また、こう考えるんです。本当に愛する人ができたら今度は結婚しようって。

 

 

これはイ・ジョンソク苦しむ三十症状でしょう
いいえ。25歳の時から結婚したいと言っていました。したいしたいと思っていたが、最近は尚更そう思いますところが孤独でも寂しがっている暇がありません。それでも好きな人ができたら結婚しなければならないと思います。年頃だからかな。僕……ほんとに結婚できるでしょうか

 

 

いきなり、何を?
愛する人必要というより、僕にはが必要です。ただ一緒にいる人、一緒に話したり何かをする人。僕を客観的に見てくれて、悩み打ち明けあって飾らないで話す人。

 

 

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では、ちょっと雰囲気を変えましょうか。今日は、オメガシーマスターダイバー300Mに韓国代表として「Esquire」と会いました。イ・ジョンソクにとって時計とは?
カッコよくなる身支度。かっこよくドレスアップする時があるでしょう。人の前に立つ時、礼を尽くす相手に会う時、難しい席に出る時。だからシワになるのが嫌な時。スーツをきちっと着た時、腕時計をして完璧になれるようでしたよ。先日、公式行事に参加した折、何か寂しいと思ったら時計を置いてきたのです。そこで急遽スタッフに時計を借りた事がありました。

 

 

この時計は、水深300mまで防水になるそうです。25周年限定 (時計) ということで、25年前と25年後、どこへでも行けるとしたら。

過去には戻りたくないです。いつも大変だったから。あえて行くなら今年の初め? 僕はとても現実的で合理的なほうですよ。超現実主義者です。もともと2018年の計画では4作品やる予定でした。ところが怖くなったのもあって「20代のうちに旅行にも行かないで無理をしたから、色々とやって頭の中を充実させてから作品をすべきじゃないか」と思い直して作品を多くできなかった。

 

 

後悔していますか
最後の時間、常に後悔が残るでしょう。僕流れた時間作品で覚えておきますね。これまでは、毎年少なくとも2作品ずつ残しました。作品振り返ると、その時が思い出されるよ。カメラが後ろにあって、僕の姿が日記のようなそれが僕の記憶保存法です。ところが、33歳になった今年作品がないので少し不思議な感じですよ。

 

 

のものがあるでしょう。
他のものはあります麗水統営巨済済州島……国内旅行はけっこう行きましたよ (笑)。

 

 

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今、イ・ジョンソクの時計は、いつに向かっていますか?
12月31日の午後9時。31歳になる3時間前ですね。今年を充実して送って……もう僕が呼ばれるのは、今しているドラマ <ロマンスは別冊付録> が一番近いんですよ。いつものように、今回のドラマが終わった後も何か一つは得るものがあればと思います。できるでしょうか? (ちょっと考えて) 幸せを得られたらいいですね。

 

 

「幸せ」には何が必要ですか?
幸せには条件はいくつかあるでしょう。お金だったり、家族だったり。僕はどれも十分に備えていると思います。愛もいっぱい頂いているし。周りの人も幸せならいいし、愛しているという話もよくします。なのに僕は本当に幸せな人だろうかと思います。

 

 

イ・ジョンソクは幸せだと書いておきますね。それでもいいですか?
(ぽそっと) はい。(また、ぽそっと) それで僕たちは幸せな人でしょうか?

 

 

チョコレートは好きですか? 今あげられるものはこれしかありません。(親指ほどのチョコレートを渡す) これは幸せになれるプレゼントです。

ありがとうございます。幸せですね。何か食べている時は本当に幸せですね。

 

 

イ・ジョンソクという人ロマンスのようです別冊付録のようで
どっちにも近くないですでも今回のドラマではロマンス近い人見えたらいいですね。

 

 

イ・ジョンソク魅力にハマったらどうしましょう
大変な事になりますよ、もぅ

 

http://esquirekorea.co.kr/people/%EC%9D%B4%EC%A2%85%EC%84%9D%EC%9D%98-1%EB%A7%89/