7月24日の記事の続きです。
この日の行先はこんなところでした。
一度歩いてみたかった、四国の高原環境。
今まで何度かブナ林には入りましたが、山の上の草むらは散策したことがありませんでした。
四国カルストの西端、大野ヶ原には歩きやすい遊歩道(登山道)があると聞いたので、山頂までのダラダラ坂をゆっくり登ってみることにしました。
四国の平地では絶対にありえない規模の草原に圧倒されます。
所々に小さい木が生えてるのが四国カルストっぽくていいですね。
秋吉台だと野焼きがあるのでほとんど生えないそうです。
ハンカイソウ
さっそく、高原らしい花が出迎えてくれました。
中国の豪傑、樊噲(ハンカイ)が名前の由来だそうです。
中国史に詳しくないので誰…?って感じですが( ̄▽ ̄;)
エゾアオカメムシ
ハンカイソウに着いていた緑のカメムシ。
肩やお尻の雰囲気が平地で見るミナミアオカメムシと違ったので調べてみると、四国では山地性のエゾアオカメムシでした。
こういう虫を見ると珍しがってしまいますが、近所にいっぱいいたらまず撮らないでしょうね(笑)
ヤマトフキバッタ
たくさん生えてるアザミには、これまたたくさんのヤマトフキバッタ。
こいつら海岸にもいるくせにこんな高いとこにもいるのか。
ヤマヤナギ
ヤナギルリハムシ
ヤナギハムシ
河川敷のヤナギでも見る顔ぶれですが、ホストが違いますね。
ヤマヤナギにはアカアシクワガタとか着かないのかな?
オオウラギンスジヒョウモン
この日は曇りがちで蝶の活性は低めでした。
でも全く飛ばないということでもなく、逆に動きが鈍いので撮りやすかったです。
一番多かったのがこのオオウラギンスジヒョウモン。
四国ではちょいレアですが、どうもここは多産地みたいです。
いっぱいいたのにどの個体も翅を閉じなかったので、残念ながら裏面は撮れませんでした。
コミスジ
ウラナミシジミ
この高度でウラナミシジミ…夏生まれの2世かな?と思いましたが、かなりスレてるので山を登ってきた個体かもしれません。
そういう生態とはいえ、こんな小さな体ですごい根性ですよね。
アザミの一種にゴボウゾウムシの一種
シシウド(?)にキスジアシナガゾウムシ
葉上にはゾウムシの仲間が目立ちます。
名前が分からない小さなのもちらほら…
ゾウムシ屋さんにはたまらない場所かも(笑)
オバボタル
ニワハンミョウ
ナキイナゴ
ナキイナゴはこの時期の優占種のようで、あっちこっちで鳴いてました。
ヒメギスの幼虫
ニシキリギリスの幼虫
この時期家の近所で鳴いてる虫たちは、ここではまだ幼虫でした。
ほとんどの昆虫が平地や丘陵地にもいる種類ですが、こういうのを見るとやっぱり全然高度が違うんだなと感じます。
もう少しで稜線に出ます。
斜面がやけに黄色いと思ったら、ハンカイソウの大群落が。
ちょうど満開の時期に当たったようですね。
高原の黄色いお花畑、何時間でも見ていられそうです。
ヒメユリ
カルスト名物のヒメユリは2株だけ咲いてました。
花弁、雄しべ、雌しべの柱頭が赤の同系色で、真ん中の子房だけ緑色なのが面白いですね。
蝶の訪花が見たかったのですが、小さなハチくらいしか来ませんでした。
イヨフウロ
アザミの間からにょきっと顔を出しているのは「伊予」のつく花、イヨフウロ。
ゲンノショウコとかの仲間です。
ハンカイソウにオオハナアブ
ウツボグサ
ウツボグサは高原でなくても見られるそうですが、私は初めて見ました。
何とも言えない面白い形してますね。
ホオアカ
聞き慣れない鳴き声がしたので声の主を撮ってみましたが、逆光で真っ黒。
色編集してやっとホオアカと分かりました。
飛んでいるコガネムシの仲間を、鳴きながら睨んでいます。
ツバメのような空中キャッチはできないんでしょうか。
ヒグラシ
カメラに乗っかってきたヒグラシ(笑)
さっきから遠くの方で鳴いてたんですよね。
まさかそっちから来てくれるとは。
エゾゼミならお持ち帰りですが、ヒグラシはいらないですね。
そんなこんなで尾根筋に到着。
四国では山の上の平坦な土地を「ダバ」と言います。
カルスト台地なので、尾根の幅がだだっ広いんですね。
大野ヶ原の集落からここへ来る道はいくつかあります。
舗装された道を通れば車でも乗りつけられそうですが、今回は徒歩で行ける最短ルートを歩きました。
ちょっとしたお散歩気分で自然を楽しみながら歩きたい人にはお勧めのコースです。
看板のすぐ横にあるこれは何の施設でしょうか?
牧場関係の何かだと思うんですが…
カルスト台地っぽい景色。
この山肌から露出した石灰岩を、「白馬に乗った源氏が追ってきたぞ!」
と平家の落人が見間違えたのが地名の由来と言われますが、
開拓もほとんど行われていなかった時代にここまで逃げ延びて来れるものなんでしょうか。
意外と最近の作り話だったりしそう。
ナキイナゴのメス
メスは初見です。
オスとは似ても似つかぬ姿。
色のついたちっちゃい翅が、フキバッタとはまた違った雰囲気で面白いですね。
オオチャバネセセリ
クルマバッタモドキ
クワの実
クワの実を食べるコメツキムシの一種
山頂の目印、大空海山幸福寺。
四国に所縁のある弘法大師のお堂で、この中に大師像が祀られているそうです。
作りが新しいので、そんなに古くはなさそうですね。
こんなところに誰が建てたんでしょうか。
標高1403mからの景色。
この日は少し霞がかかってました。
高知県梼原町の本モ谷(おもだに)集落が見えます。
初見殺しの難読地名ですね(笑)
源氏ヶ駄場の尾根筋は高知と愛媛の県境になっているので、お堂を挟んで北が愛媛、南が高知ということになります。
キアゲハ
お堂のすぐそばでキアゲハのヒルトッピングが見られました。
標高のある見晴らしの良い場所を占有し、交尾相手のメスを待つ行動です。
この一等地をキープできるのは相当強いオスでしょう。
尾状突起がよく発達した美しい個体でした。
ツマグロヒョウモン
ボスに蹴散らされていたツマグロヒョウモン。
下の本モ谷から上がってきた個体か、その子孫でしょうか。
さすがにここでは越冬できないと思いますが…
最後にお堂に向かって拝んで帰りました。
「何かいいご縁がありますように…」と。
空海は煩悩を悪ととらえず、人が生きる力の源であると説いたそうです。
煩悩にまみれていたからこそ、帰り道のあの出会いにつながったのかもしれません…
散策の様子は動画でも見られます。
AFの癖や手振れがひどくて見づらい画になってますが、
ゆっくり音声で実況解説していますので、時間のある時にでも見てやってください。

























































