煙の休日

煙の休日

虫好きによる、昆虫観察・採集・標本・飼育を中心としたブログです。
2019年6月5日旧Yahoo!ブログから引っ越しました。

 

 

このところ、しとしと雨の薄ら寒い日が続いていましたが、久しぶりにカラッと晴れました。

貴重な梅雨の晴れ間です。

 

 

 

道端のクヌギの、高~いところにコクワガタ。

なんでこれが見えるのか自分でもよく分からん(笑)

 

 

 

「うわあ!いきなり晴れるな!」

とでも言いたげなアマガエル。

この人たちには嫌な天気でしょうね(笑)

 

 

 

この機会を逃すまじと繁殖に勤しむマメコガネ。

対照的で面白い( ̄▽ ̄)

 

 

キイトトンボ♂

 

 

ハラビロトンボ♀

 

 

ベニトンボ未成熟♀

 

 

ベニトンボ未成熟♂

 

 

道路脇の草地にトンボがたくさん集まっています。

 

 

 

 

 

ベニトンボは紅色に染まった♂も美しいけど、未成熟時のみずみずしい質感もよき。

額の紫だちたる構造色のほのかにうち光りていくもをかし。

 

 

 

小道を降りて行くと、ここにもトンボの集会所がありました。

 

 

 

ハラビロトンボ♂とショウジョウトンボ♂

 

農家さんが作業中だったので全景は撮りませんでしたが、いい田んぼです。

 

 

ベニトンボ成熟♂

 

この他にギンヤンマらしき大型のトンボも飛んでいました。

田んぼというよりは池のラインナップですね。

 

 

若いコナギとノチドメ

 

除草剤は使わず、手作業で雑草を抜いているようです。

おそらくトンボの発生源は近くのため池で、水草の茂る早苗田を見て「ここにも池が!」とやってくるんでしょう。

 

 

 

谷間の田園を下っていきます。

 

 

 

 

 

水路の上を縦横無尽に伸びているのはイボクサ。

その下のもじゃもじゃが気になります。

 

 

 

現場では何か分かりませんでしたが、帰って調べるとどうやらシャジクモ類のようです。

色々細かい種類があるようですが、普通のシャジクモなら絶滅危惧Ⅱ類の希少種。

 

 

拡大

 

節々についてる小さなオレンジ色の粒が生殖器官だそうです。

 

シャジクモと言えばYouTubeのビオトープ作りや湿地再生などの動画でよく耳にする藻類。

実物は初めて見たかもしれません。

 

 

 

希少種をはむはむするオタマジャクシ。

 

 

 

これはもうすぐ上陸しそうですね。

 

 

ヒメアメンボ

 

 

ハラビロトンボ成熟♂

 

首をかしげてやんちゃそうな顔

 

 

ハラビロトンボ半成熟♂

 

 

シオカラトンボ♂

 

 

オオシオカラトンボ♂

(この個体は腰にハートのタトゥーがありました)

 

 

ウスバキトンボ♀

 

 

ヤマサナエ♀

 

水路や田んぼの周りにはトンボや小さな生き物がたくさん。

 

 

しかし、生き物の姿が全く見えない田んぼもあります。

 

 

 

ようやくシマゲンゴロウを1匹見つけたと思ったら…

 

 

 

なんだか様子がおかしい。

突っ伏したまま、ピクリとも動きません。

 

死んでますねこれ…

 

 

 

 

 

目を凝らすと、この田んぼには昆虫の死骸がいっぱい浮いてます。

 

あー、農薬だ…

 

 

 

畔の草にはやせ細ったヤマシロオニグモの姿が。

体に赤いダニまでつけて、見るからに体調悪そうですね。

 

 

 

近くにコガネグモもいましたが、巣の形がなんか変。

 

造網性のクモは死なない程度の微量の殺虫剤を浴びると、正常な形の巣を作れなくなるそうです。

農薬を浴びた昆虫を食べることでも毒は体内に入ります。

生きてても網を張れないなんて、クモにとっては生き地獄ですよね。

 

 

幸いなことに、この谷は田んぼ1枚ごとに稲の生育ステージが違うため、農薬散布の時期がちょっとずつズレるみたいです。

A田の昆虫は一旦全滅、薬効が切れたらB田やC田の生き残りがやってきて、次はB田が全滅、A田とC田から移住…

という、「減ったら足す戦略」でなんとか乗り切っているんでしょう。

 

100%健全とは言えませんが、これが現代の持続可能な共生のあり方なのかもしれません。

 

 

 

 

気を取り直して別の小道へ。

 

 

 

ベニシジミはもう全部夏型です。

日照時間が長くなると黒っぽくなるんですよね。

 

 

 

ここにも自然度の高い田んぼがあります。

 

 

シマゲンゴロウ

 

よし、今度はちゃんと生きてる!

 

 

 

シマゲンゴロウは田んぼのスピードスター。

ファインダーに入れるのも一苦労です。

息継ぎをする時はピタリと止まりますが、ほんの一瞬なので目が離せません。

 

 

 

動いてると暑くなるのか、時々日影に入って休憩してました。

 

 

オタマジャクシとヒメガムシ

 

この他、ゲンゴロウ類の幼虫や、ドジョウも見られました。

 

 

??

 

チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン・・・

 

 

 

魔女の宅急便かと思ったら~

ドジョウを抱えたハイイロゲンゴロウでした~

 

チクショー!

 

 

??

 

チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン・・・

 

 

 

オオフサモが水路を塞いでると思ったら~

キクモの水上葉でした~

 

チクショー!

 

 

いやけっこう珍しい光景ですよこれ(笑)

そういえばシャジクモの写真にも水中葉みたいなのが写ってましたね。

ドジョウも昼間なのに何匹かもぞもぞ出て来てたし、この辺ではみんな普通種なんだなあ。

 

 

フキ

 

民家の近くにはフキがたくさん生えてました。

フキはシカの大好物なので食害を受けやすいそうですが、やっぱり人間が近くに住んでると食われにくいんでしょうか。

 

 

ラミーカミキリ

 

 

サフランモドキ

 

 

ウグイス

 

 

 

少し歩くと山水の溜まりがありました。

日照りの備えに溜めてあるんでしょうか?

 

 

 

水中にタデみたいな植物が茂っていますが、なんだかよく分かりません。

植物の知識つけなきゃな~

 

 

 

イモリがかわりばんこに空気を吸いに上がってきます。

この辺ではイモリも普通種です。

 

 

 

さらに奥に行くとまた水溜まり。

というかこれは沼ですね。

波紋の数がすごいので、大量のイモリかイシガメでもいそうな感じですが、急斜面の藪が立ち塞いで近づけません。

 

 

 

全貌を見ようと回り込むと、急に目の前が開けました。

 

耕作放棄地ですね。

地面にうっすら水気があるので元は田んぼだったんでしょう。

沼へ行く道は笹薮になって通れませんでした。

 

 

 

 

スゲの群生があります。

アゼナルコかな?

 

 

ヒメアカネ♀

 

他に変わった生き物は見当たりません。

トンボはヒメアカネ、ハラビロトンボとウスバキトンボくらいでした。

もう少し早ければサラサヤンマがいたかもしれませんが。

 

 

ミツバ

 

林縁にミツバの群生。

茶碗蒸しや親子丼に入れるやつですね。

うちの畑にも植えてますが、山で見ると野草なんだなあと実感します。

 

 

 

今回の散策はここまで。

 

よく行く地域の知らない場所を中心に歩いてみましたが、良いものがたくさん見つかってホクホクです。

イボクサやキクモは秋に可愛い花が咲くらしいので、赤とんぼでも探しがてらまた見に来ようかな?