5つ上の姉は優等生で、私より数段絵の才能もあり、おさない私にとっては恐れ多いあこがれの人でした。(あ、ぜんぜんいまも埼玉あたりで元気に暮らしています)
私が中学に上がるころまでは、私は姉から一個の人間として認識されず、虫のような扱いを受けていたのですが、たまに気が向くと暇つぶしのように遊んでくれるのでした。
そんな遊びのなかでいまも覚えているのが、なぎら健壱「いっぽんでもにんじん」の替え歌、
「ひとりでもにんげん」です。
「ひとりでもにんげん」から終盤の「十人でもヒト」に至る流れは、ウィットと示唆に富んだ相当ハイレベルなものだ…おねえちゃんすごい、さすが美術のポスターで県知事賞を取るだけある(あまり関係ない)と、小学生の私は感嘆したものです。
GIFを貼っておきましたので、「いっぽんでーもにんじん」の節回しで、ぜひ口ずさんでみてください。
あと、覚えている遊びは、「意味のない言葉を作る」という試みでした。
たまたま私がチラシの裏に書いた
「も~」という文字の頭に文字を重ね、意味が生じないように長く連ねていくのです。
「んも~」「うんも~」「がうんも~」というように。
最終的には
「たげーぼぐらぺとりーつかしまするがうんも~」
という言葉ができたのですが、作って30年以上たった今でも、私はこの言葉が忘れられません。なにかにつけて脳内に浮上します。
多分、相当な老齢になっても覚えているのだろうと思います。
こわい。