こんにちは。

 

 
 
12月(今月)は仕事の話ではなくて、
映画の感想をブログに書いています。
 
 
 
私が12月に観た映画は
【PERFECT DAYS】です。
 
 
 
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役所広司が主演のこの映画は、
東京が舞台となっています。
 
 
 
役所広司以外の俳優達の名前を見て、
「う~~ん、なんかすごいぞ」と
思う人がいるかもしれません。
 
 
 
映画鑑賞の後に購入したパンフレットに
研ナオコの名前を見つけた私は、
 
 
「一体、どこに研ナオコがいたの!!!」
 
 
と、かなりの衝撃を受けました。
(もう一度、観に行くとしよう)
 
 
  
出演している俳優達が持っている
個性やキャリアが
強烈なのにも関わらず、
普通の日常に溶け込んでいて、
どこかですれ違っていたり、
会ったことがあるもしれない…
と思ってしまうほどです。
 
 
 
映画の内容ですが、
渋谷区の公衆トイレ清掃人をしている
一人の男性・平山の生活を、
観客たちがスクリーンを通して見る
…というものです。
 
 
 
 
上昇志向を持つ人、理由付けをよくする人
ジャッジをすることを
当たり前にやる人にとっては、
同じことを繰り返す平山の生き方を、
何も変わらない人生(世界)でつまらない、
変わらない人生自体が底辺、
社会的底辺で失うものがない人は
恐いから気をつけましょう(軽蔑をする)…
…と思うかも…しれません。
(一部のスピリチュアルの世界と
顕在意識の世界の人にはいると思う)
 
 
 

 
 
 
 
映画に流れている音楽の歌詞は、
無口な平山がどんな人物であり、
どんな風に世界を見ているのか、
どんな風に感じているのか、
彼が胸に閉まっている苦しい過去…
などを教えてくれています。
 
 
 
 
音楽に詳しい人は、
映像と音楽、写真で何かを掴み、
感じるのだろう…と私は思いました。
 
 
 
 
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平山の生活パターンを書きます。
(最近観たので覚えてるが、順番間違いがあるかも)
 
 
 
主人公・平山(役所広司)は、
東京の下町に住んでいます。
 
 
 
毎朝、彼は外から箒で掃く音が
聞こえる時刻に起床し、
歯を磨き、身支度を整え、
植木に水をあげ、
玄関に置いてある鍵と硬貨を持ち、
アパートの外にある自販機で
缶コーヒーを買い、
ワゴン車に乗り、
スカイツリーが見える頃に
カセットテープをかけて音楽を聴き、
首都高を走って勤務地である
渋谷区の公衆トイレへ行きます。
 
 
 
 
公衆トイレ数か所を
しっかりと掃除をしたあとは、
神社内にあるベンチで
昼食にサンドイッチと紙コーヒーをとり、
コンパクトカメラ(フィルムカメラ)で
木漏れ日を撮影します。
 
 
 
帰宅後、彼は自転車に乗って
15時に開店する銭湯へ行き、
銭湯で体を洗い、
休憩室でテレビを見ます。
 
 
 
銭湯の次に浅草駅の地下道にある
飲み屋に行ってお酒を飲み、
総菜を食べます。
 
 
 
帰宅後、彼は文庫本を
読んで就寝します。
 
 
 
彼の一日の記憶を
脳内で整理しているような、
あるいは夢を表してるような
モノクロのシーンが終わる頃、
外から箒で掃く音が聞こえ、
彼は起床します。
 
 
 
休みの日は、
部屋を掃除をして、
カメラ屋でフィルムを現像してもらい、
古本屋で本を買い、
行きつけのスナックに行きます。
 
 
 
天気が晴れても、曇っても、雨が降っても、
彼は同じことを繰り返す生活をしています。
 
 
 
彼は無口ですが笑顔が多く、
傍観者あるいは観察者のようにも
みえます。
 
 
 
平山は無口で、独り言もいいません。
なので、
彼の名前が「平山」であるということを、
他の人の言葉で知ることになります。
 
 
 
そんな彼の世界と繋がる
別の世界の人達がいて、
彼の世界が温かくなる時もなれば、
離れていく時もあります。
 
 
 
また、彼の世界とは絶対に繋がらない
別の世界の人達は、
彼に対して軽蔑の眼差しをむけたり、
冷たい態度を取ったりします。
 
 
 
 
彼は同じことを繰り返す日々ですが、
決して何も変わらない日々を
過ごしてはいません。
 
 
 
 
「結局、何も変わらなかった」
なんてことはありえない…です。
 
 
 
「今がずっと同じであればいいのに」
なんていうこともないんです。
 
 
 
 

 
 
 
「この映画は禅のようなものだ」という言葉を、
SNSで見かけました。
 
 
 
私も、同じように思いました。
 
 
 
映画を鑑賞した後、
私の後ろにカメラがあって、
私の行動をただ映している…
それは記録であって、
考察もジャッジもしない…
というような映画と同じようなことを、
私は真似して過ごしてみました。
 
 
 
 
そしたら、不思議なんですよね…。
 
 
 
目に入る世界の全てが美しく、
完璧に見えるんですよ…。
 
 
 
目の前にあるものを「ただ見る」だけで、
良いとか悪いとか判断をしない平山は、
無意識の世界の奥底にある
キラキラした世界から、
外側の世界を見ているのかしら…、
そんなことを私は思いました。
(本来なら魂の世界にあるはずなんですが…。
無意識の世界には当たり前のようにある
ジャッジしないこと、
全ての出来事が美しいストーリーってことは…)
 
 
 
 
もしかしたら、
平山は今とは違う別の人生を
歩んでいたのかもしれない…と
思わせる場面があったのですが、
彼の心の奥深くから出した
美しさと完璧さへと繋がるための答えが、
トイレ清掃人になることだったのかも
しれません。
(自分で蒔いた種を刈り取ることも、
平山は理由付けをせずに美しいと思うのかも)
 
 
 
 
平山の世界は美しい…そして…、
完璧になるようになっていっている、
どんなことが起きたとしても…。
そして、常に変化はあるんだ。
 
 
 
それが、この映画を観た私の感想です。
 
 
 
 
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【平山が楽しんだこと…の裏に監督からのメッセージ有り】
 
 
 
俳優・役所広司の演技力は、

無口な平山の日常を観る観客を

飽きさせることはしません。

 

 

 

役所広司の表情=演技力はすごいです。

映画を観ている最中に、

私は何度もそう思いました。

 

 

 
ラストシーンも同じことをして
終わるのかと思ったら、
そうではありませんでした…。
 
 
 
俳優・役所広司の演技力の凄さを、
ここで強烈に実感しました。
(全観客がじっと平山を観ていた)
 
 
 
もし、
これからこの映画を観る人がいるなら、
エンドロールが終わるまで席に座って、
観てください。
 
 
 
木漏れ日の言葉の意味が出てきます。
 
 
 
平山の行動、平山が出会っている人達、
平山に起こった様々な出来事を通して、
ヴィム・ベンダース監督が
伝えたかったメッセージが分かりますよ。
(映画のパンフレットには別のメッセージが書いてありました)
 
 
 
 
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【こんなふうに 生きていけたなら】

 

 

 

2023年に私がやりたいと思ったことが、
毎月映画を1本見るということでした。
 
 
 
観た映画の内容は、
エンターテインメントのものもあれば、
シリアスで重たいものもありました。
 
 
意外や意外!
これはスピリチュアルの内容だね!
というものがあったりして、
楽しむだけではなく勉強にもなりました。
 
 
 
12月に観た映画の感想を書くことで、
目標が達成されました。
 
 
来年も映画を毎月観る? かは
分かりませんが…。
 
 
 
 
来年やりたいことを、
そろそろ考えて決めようと思っています。
 
 
 

 

今日はこの辺で。

 

 

 

追加

基本的生活ができてる上に、

俳優の演技力があると思いました。

平山の部屋を箒で掃く姿を見て、

そう思いました。


基本的生活の土台をしっかりすることを、

私はおおいに見習いたいと思います。


 


 

次のイベント出展は、2024年2月を予定しています。