『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』
あらすじ
現役外科医の中山祐次郎氏が、息子に向けて綴った手紙形式のエッセイ
自身の失敗や葛藤、挫折の経験を赤裸々に語りながら、「選んだ道を正解にする」という人生の姿勢を伝える
志望校をあきらめた苦悩や異郷での孤独、数多くの壁にぶつかりながらも自分の選択を肯定し、新しい扉を開く勇気の大切さを描いている

こんな人にオススメ
・人生の選択に迷いや不安を感じている人
・将来や進路を考える若い世代や学生
・子どもや若い世代に人生のヒントを伝えたい親世代
・共働きや仕事と家庭の両立で悩む大人
迷いを抱えつつも前に進みたいすべての人に響く一冊
感想とか
忘れたころにやってくる、人気の本
「いつ?なんで読みたいと思ったのだろう?」
図書館予約あるある
「勉強が苦手」と言いつつ、外科医になったんだから凡人の「苦手」とはワケが違うやろ、というのはさておき
心に残ったのは「選んだ道を正解にする」というメッセージ。
これね、何かのドラマで似たようなことを言っていて、私の座右の銘なのです
「どの道を選ぶかよりも、選んだ道でどう生きるか」
どうやら元は、フランス女優さんの名言らしい
(ネット情報)
(英)An important one is how to live through the way chosen from which way to choose.
(仏)Ce qui est important, ce n'est pas de choisir la voie, mais de vivre la voie choisie.
女優 Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)
人生の大きな決断も、小さな選択も、後悔や迷いを抱えながら積み重ねてきた
家庭でも仕事でも、私たちは選んだ道に自信が持てなくなる瞬間がある
けれど、著者は「どんな状況でも自分の選択を肯定し、そこから歩き出すことが重要」と語っている
予定通りに進まない日々
思いがけない壁にぶつかることのほうが多い
そこで「間違った」と悔やむのは容易い
しかし、「今いる場所から新しい扉を開く努力が未来につながる」と
親から子へのエールでありつつ、今を生きるすべての世代への応援歌でもある
選択を肯定する強さ、
迷いながらも一歩踏み出す勇気、
それがこれからの時代を生き抜く鍵になる

もうひとつ、心に残った箇所
嫌な人だなと思ったら、すぐに離れる。なるべく近づかない。
どうしても離れられない関係の人だったら、心の中で壁を作る。そうしないと、心を壊されてしまうから。
こういうのは「逃げ」ではない、「戦略的撤退」と言うんだ。
自分の心を守り、元気でなければプロを目指したり、人を癒したりすることは難しいのだから。(本文より)
なかなか難しいのだけど、心が壊れる前に「撤退」することは大事
私は、逃げ遅れて(前職場に超意地悪なヤツがいた)、メンタルやられた経験があるので、もっと早く「戦略的撤退」をすれば良かったな、と思う。

