肯定 | scent of the leaves

scent of the leaves

いつでも前向きに。

彼と別れて1ヶ月と少し、3月の上旬にセイタ君と2人でご飯を食べにいきました。別れてから何回かご飯は行っていたのですが、この日は急遽、仕事も早く終わったし、ご飯でもいく?となって仕事帰りに行きました。
いつも通り、仕事の話をしたり・・・最近のことを話したり、いつもと同じでした。
帰りの車の中で、
「これから先、私って恋愛とかできると思う?もう、なんか○○くんとの別れって最後って気がしない?」みたいなことを言いました。
「あんま考えないほうがいいよ。いい人が現れるときは現れるよ。」
「そだね。仕事しよ。もう今は仕事しよ。」
「俺も、仕事しよ。もう仕事だけだ。」
「だね。。」
しばらく音楽を聴き、私の家の前について
「ありがとーまた明日ね。」
と車を降りようとしたら、、
「ねぇ、考えたんだけど、俺たちつき合ったら変かな?」
と。。突然いいはじめた。
「は?なんで?」
「いや、本当に今、運転しながら考えたけど、うまくいかないかな。」
「え?なんで?そういうこと言うとなんか変になるじゃん」
「そうなんだよね。だから言うのやめようかと思ったんだけどさ。でも、お互いのことよくわかってるし、なんかつき合ったらうまくいくような気がする、俺、はゆちゃんのこと好きだし。」
「でも、その好きは友達としてでしょ。」
「そうだね。友達としてだな・・でも、好きだよ。」
ちょっと訳がわからなくなり、いったん話はやめようとなって、かえりました。
でも、帰ってもやっぱり考える訳です。
何を言い出すのだろう、どうしたいのだろう、付き合うってどういうことだろう。。
もう寝れないのです。気になって。
頭をぐるぐる回って、だんだん腹が立ってきて、どういうつもりで言ったのだろうとか。。
とうとう、寝れなくてダメだこのままじゃと思い、電話しました。
「気になって眠れない!どういうつもりかわからない。」
「おれも眠れないから話そうか」ということになり、再度、私の家で話することに。
セイタ君が来るまでの間、自分なりに考えました。確かにセイタ君のことは好きだけど、恋愛感情があるかと問われるとないのです。
だって、今まで友達だと、親友だと思っていた人です。今まで、いろいろありましたけどその度に助けてくれたのは事実です。落ち込んでると励ましてくれたし、元気づけてくれた。知り合って10年。お互いのこと、知りすぎるくらい知っている訳です。
今でのお互いの恋愛を含めて。
何でも話せるし、気心しれた人であることは間違いありません。
だけど、付き合う。。。いやーないな。。
そんなことを考えていたら、セイタ君がきました。
いろんな話をしました。
軽々しく言ったのかと思った私に、そうではないんだというセイタ君。
言った後のこととか考えなかったのかな。
もう、前のように友達というわけにはいかないかもしれないのに。
本当に意味が分からなかった。なんでこうなったのか、どうしてこうなるのか。
こうなったことで、もしかしたらもうセイタ君と友達でいられなるかもしれない。親友とはいかなくなるかもしれない。
今までの関係性ではいられないかもしれない。
そんなこと考えると悲しくなってきてしまい、突然のことで頭も気持ちもついていかず・・・こんな夜中に何を話しているんだか。。明日も仕事なのに。
そして、セイタ君と今後職場でどうすればいいのか。
セイタ君は言いました.
「この先、ずっときっといい友達でもいれると思う。10年間、親友でいてずっといろんなことみてきたんだよ。恋愛ってお互いのことをどれだけ思えるかだと思う。はゆちゃんのこと友達としてとても大事だよ。大事な人だから、この先、どんな形でもそばにいられると思う。」
大事な人。
きっと私にとってもセイタ君も大事な人だと思うのです。
でも。。今更恋人とかないかもしれない。
なんか、どうすればいいのかわからない。。
うーん。。
考え込む私。いやーどうすれば。。
どう答えたらいいかもわからない。
「突然、思いついたように言い出したけど、まぁ突然おもったんだけどね。確かに昨日まで思ってなかったから。俺、先生と付き合って悩んでる時だって、○○君と付き合って悩んでる時だって見てきたんだよね。いろんなことあったけどさ。だから、はゆちゃんがどんな考え方でどんな風に思うかだいたいわかっちゃうんだよ。今更って思ってるでしょ。俺も思う。だけど、俺たち絶対うまく行くと思うんだ。断言してもいいよ。きっとうまくいく。そう思わない?」
心の中のどこかが動いた瞬間でした。
私も、セイタ君が今まで付き合った人とのことで悩んでいるのを見てきたし、セイタ君がどういう考えでどういう風に思うのが、たぶんだいたいわかるのです。
セイタ君の根拠のない自信が私にもわかりました。
否定だけだった気持ちが肯定に動いた瞬間。
「これから、いろんなことあるかも知れないよね。でも、今までみたいに互いになんでも相談して、話していけば、絶対大丈夫だと思う。一緒に頑張っていけると思う。だから一緒に生きていかない?」
とセイタ君から言われ、うなずきました。

その日からお付き合いを始めた私たち。
手とかつなぐのもなんかくすぐったく、恥ずかしい感じ。
それは当たり前のことだと。だって、友達だったのだから。
お互いの両親に会ったのはその日から2週間以内。
病院に報告したのは、入籍の1週間前。
入籍をしたのは1ヶ月ちょっとたった大安の日を選びました。
さすがに両親からなにか言われるかと思いましたが、兄たちも両親もとても喜んでくれました。
そして、セイタ君のお父様もとても喜んでくれました。お母様はもういらっしゃらず、セイタ君と一緒に墓前に報告しました。
ユウにも報告に行きました。
そして、史さんにはセイタ君から報告してもらいました。
一番、緊張したのだそうですが、すごく喜んでくれたと言いました。
いろんな人におめでとうと言ってもらえて、本当によかったんだと思いました。
きっとうまくいく。
そういったセイタ君を信じて、一緒に歩いていけたらいいなと思っています。