新・漫画などで腑に落ちないこと | 叙情夜話ブログ

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コバルト文庫・破妖の剣について語っています。ネタやレビューや考察など色々。
ネタバレがあるので未読の方はお気を付け下さい。
二次創作はこちら→http://nanos.jp/hayou/

 

※個人の感想です

 

 

① 

ガリヴァラ「リーヴシェラン!どっちが多く魔性の心を捕らえられるか、勝負よ!」 

リーヴィ(面倒くさい……)

 マンスラム「審判は私が務めます」

 

 ポロン……ポロン……

 

 あああああーーーあーあーあああー 

 

 

妖鬼「あっちの方で何か聞こえてくるぞ」

 妖鬼「なんて綺麗な声なんだ」

 妖鬼「いや、楽器の音もなかなか」 

 

(ぞろぞろと集まってくる妖鬼) 

 

マンスラム「では集計します。リーヴシェラン10体、ガリヴァラ8体で、リーヴシェランの勝ち」 

ガリヴァラ「そんな……!!何がいけなかったというの!?」

 マンスラム「あなたの歌には心がなかったのよ」 

ガリヴァラ「!?」 

マンスラム「いわば心なしね」 

一回で済む言葉をわざわざ言い直す 

年寄りキャラに多い

 

当たり前!当たり前!当たり前ぇぇぇ!

 

 

 

 ② 

妖貴(ヒタヒタ)

 

 ラス「……つけられているな」

 闇主「そうだねー」 

 

(ぴたりと足を止めるラス)

 

ラス「……そんなところに隠れていないで、出てきたらどうだ?」 

妖貴「ふふふ。気づかれていたか」

 

  独り言並みに小さな声でもちゃんと聞き取ってくれる優しい敵 

そんなに後ろの方まで声届いてないだろっていつも思う  ピンマイクでもつけてるのか

 

 

クール系でボソボソ喋るキャラの場合、現実の中学生男子なら、「は?」「もう一回」「何言ってんのかわかんねーよ」になると思われるので、シンジよりアスカの反応の方がリアルではある

 

 

 ③ 

チェリク「緋陵姫と幸せにね!」

 乱華「はい」 

 

チェリク「よくも娘を虐めてくれたわね!」

 雛の君「ギャアア」 

 

チェリク「魅了眼ビ―――ム!」 

何かの闇「ギャアア」 

 

チェリク「これにて一件落着。帰りましょう、あなた」

 金パパ「ああ」 

 

ラス「……」 

闇主「もうあの女ひとりでいいだろ」 

 

 

少女を差し置いて中年女性が目立つ展開 

人生の先輩として少女に説教を始めたりすると、作者の分身かな……?と思ってしまい素直に楽しめない

 

 

作者がそれを自覚して、大人向け雑誌に活躍の場を移せばセーフ

 

 

④ 

亜珠「結婚しよう」

シュライン「亜珠の君……!」

亜珠「新居はもう建ててある。漆黒城といって、私の配下の魑魅魍魎も一緒だ。婚礼衣装のデザインはこんな感じで、結納はガンディア兵士の遺骸」

シュライン「……」 

 

邪羅「家族になってくれ」

リーヴィ「邪羅!」 

邪羅「商売始めようと思うんだ。当然一緒に働いてくれるよな。魅縛師は危険だからやめてもらう。あ、母ちゃん父ちゃんとも同居だから」 

リーヴィ「……」 

 

チェリク「ラス……リーダイル……子どもたちに流れる二つの血が、過酷な運命をうんたらかんたら」 

ラス「母上の気持ちは嬉しいのですが、闇主が好きだから特に何も考えず子どもを産みました」 

チェリク「……」 

 

問答無用の事後承諾

 

親子や恋人同士なのに、将来のことについてちゃんとコミュニケーション取れてないことが多い。

恋愛初心者のオタクが主人公ならともかく、リア充設定でも普段から会話してなさそうに感じるのはなんでだろう。

 

 

 

 

 

モブ破妖剣士「人々を苦しめる魔性め!」 

邪羅「なんか弱そうなのが来たぞ」 

闇主「若造にはそう見えるか?」

邪羅「え……?」 

闇主「……雛の君が力を与えやがったようだな」

邪羅「マジで!?」

 

ラス「待ってくれ!彼らは私の友人だから、殺さないでくれ」

モブ破妖剣士「こいつらに消された村人の前でも、それが言えるのか?」

ラス「……」 

モブ破妖剣士「どいてろ!」

 

 (ザシュッ)

 

 闇主&邪羅「」

 ラス「闇主ーーーー!!!」 

 

二人同時に死んだのに一人のことしか気にしてない 

天然主人公にはよくある 

読者は「描写されてないだけで深く悲しんでるはず」と脳内補完する 

 

 

妖貴「柘榴の妖主は変わっておられる」

白「あの男は昔からそうじゃ」

九具楽「我が君の気まぐれには困ったものだ……」

 

変わったもの好き、先進的、破天荒、凡人とは違った視点を持つという設定の男が、

 

 

闇主「頭のいい女は幸せになりにくいって言うぞ?」

マンスラム「……」

 

なぜか女性に関してだけは古臭く保守的

 

赤男さんの黴の生えそうな女性観はさておき、「変人主人公が彼女や妻には普通の振る舞いを求める」というのはよくあります。

 

 

 

「いい嫁しか出てこない」と評判だった本作。

どんなに本人が奇人変人でも、妻に対しては絵に描いたような良妻賢母ぶりを求めます。

奇抜な服装や化粧をするかぶき者かぶれの女性は当時もいましたし、そういうキャラも出てきますが、所詮そういう女性は悪女扱いや愛人止まりなのが、面子や伝統にこだわるお上品なお武家様方の限界だと思われまする。

 

 

 

「さすが旦那お目が高い」と言われてましたが、外見以外良いところが見つかりませんでした。

金髪を選んだのは破天荒と言えなくもないですが、まつ様や棒涸ら……蛍さんの強さが印象に残ったぶん、お人形のようなリサちゃんには内面的な魅力を感じませんでした。

ただ慶次の場合、特に大人しい女性が好きというわけでもなさそうなので、「女の好みが統一されてない」で片付く問題です。不細工女性に対して冷徹な描写もないし(出てこないだけだが)、どんな女性でもそれなりに扱ってくれるって事でしょう。

 

 

 

変わり者のサブローも所詮、黙って文句を言わずついてきてくれるタイプの女性が好きということがよくわかります。なので、大人しいおゆきちゃんにもとても親切。

帰蝶は途中から急に良妻になったけど、初期は男性が嫌がりそうな「構ってくれないとうじうじ泣く」タイプで、実の父親に冷たいという面もあったのに、そういう人間臭さがなくなってしまい残念です。

現代人のサブローより、戦国時代にあの性格でいられるおいっちゃんの方が凄くないですか?夫や子供に対する考え方が、かなり現代的です。サブローがおいっちゃんを少し苦手としているのは、自分と似たもの同士だから、同族忌避みたいなところがあります。妹として大事にはしてるんですが。

おいっちゃんは奔放だけど、好みのタイプはサブロー。特に従順な男性を求めてるわけではないので、そこは好感が持てます。

彼女にメロメロな長政くんも、結局最期まで妻のお願いを聞いてはくれなかったですしね。おいっちゃんが現代で無双する番外編まだ?

 

 

神崎が最後に選んだのがああいう、属性てんこもりし過ぎの張りぼてヒロインだったのはがっかりだよ!

少女漫画じゃあるまいし、誰かとくっつけないと終われないわけでもないだろ。神崎さん、結婚願望は薄いタイプだと思ってたんですけど、その辺の葛藤もなしにササッと流されてしまいました。

「若い頃はさんざん遊んでおいて、老いたら若い処女と結婚」というのは、某赤い人も含めた男性の理想なんでしょう。しかし理想は理想であって、たとえ大金で女性を買っても、幸福を維持できるケースはそう多くありません。相手におじさんではなくお兄さんと言わせているところに、そういう男性のコンプレックスを感じました。

 

 

 

 

 

秋野さんうざいって意見あるけど、要は主人公に楯突くようになったから気に入らないだけでは。

でも催眠術で銃が使えるようになったのはさすがに盛りすぎだと思いました。

 

 

栗田さんうざいって意見あるけど、要は以下略

いつまでも若い頃みたいに「はわわ」してるヒロインがいいんですか?

真の悪は山岡親子だと思います!宝石店もそう言ってました。

 

 

 

喧嘩をやめてって言われるのが嫌なら、最初から不良の女と付き合えばいいのです。

自分は不良のくせに同類の女は見下しており、優等生の大人しい子じゃないと嫌だ!でも不良もやめたくない!

なんて、そんな都合のいいこと、漫画じゃあるまいし。

 

 

 

自分は奇面でも、相手は常識のある美少女でなければならない。

相手の子は面白いことが大好きで、奇怪な行動も笑って許してくれる。

唯ちゃんがイケメンに露骨に冷たいのは笑った。そこは誰にでも分け隔てない方がいいと思います。

 

上の二人は、和美ちゃんや千絵ちゃんに対する態度が気になります。

自分の親友が男子に馬鹿にされてるのに、それを黙って見ている「優しい」ヒロインとは……。

 

 

 

あまりにもこのパターンが多いので飽き飽きしていて、つい色々書いてしまいましたが、もちろん漫画としての手法の一つで「主人公とは正反対の性格のヒロインを選ばないとキャラが被る」という側面も忘れてはいません。

 

 

 

 

漫画や小説とは違い、実際には似たもの同士でくっつくことの方が多いんですけどね。