終わったと思ったら続きがあった漫画2 | 叙情夜話ブログ

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コバルト文庫・破妖の剣について語っています。ネタやレビューや考察など色々。
ネタバレがあるので未読の方はお気を付け下さい。
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チャチャが性格悪くなってるとは私は思いません。これは成長です。いつまでも純真無垢な女の子なんているわけないんです。

その証拠にどろしーちゃんは、純真無垢ではないけれどとても魅力的です。

子供は無邪気でなければいけないという考えにも賛成できません。

この人はもともと、ギャグ漫画にしてはリアルな人間の感情を描くことを得意としているので、魔法少女の負の面を見たくない大きいお兄さんたちはとんでぶーりんでも読んで寝ましょう。

 

 

 

ククリは逆に「変わらないこと」を求められています。

作者も読者もそれを望んでいるので、ニケとの仲も進展しない。そのくせ「結婚もまだ早い」なんて、既にゴールが決まっていることを大人たちの口から言わせている。

ただ彼女にはグルグルという内面を開放する手段があり、それが物語の根幹に関わってくるので、他の作品に見られる「成長することを望まれていない少女」のような閉塞感はありません。

世界を救った彼女と同列に語るのはおこがましいですが、オタクも嫌なことがあると絵やら文字やらを書いて発散します。同時に、「嫌なこと」がなくなったらもう創作はできなくなってしまうのでは?というジレンマを常に抱えているのです。

 

 

 

吉住先生の描く男性キャラは、少しひねくれた独善的なところがあってリアル。その一方で、女性キャラの性格が良すぎるのは昔から感じていました。

ドロドロとした設定をさらっと流せるのは、未央ちゃんや光希ちゃんの人柄ゆえです。だからこそ、法的に問題がある展開でも「ヒロインがあんまり気にしてないんだから、大したこと無いんじゃないか?」と思わせてしまう危うさがあるのです。

シャープな絵柄と爽やかなヒロインで、どぎつい設定。ご本人は「叙情的なことは苦手で詞は書けません」とおっしゃっていましたが、それは正しい選択といえます。

 

 

 

いい終わり方をしたのに続ける必要があったのか?と思っていたら、なかったようです。やはり前作ほどのパワーは無く、尻つぼみのまま終わりました。

そもそも世間にもの申す強気キャラを前面に出しながら、その攻撃の対象はもっぱら自分たちを含めた専業主婦や子供たちで、世の中で一番権力を握っている「おじさん」には喧嘩を売らない時点で、先が見えていたのです。

そういう層が支持している漫画であるため、登場する夫は誰もかれも漫画のようによくできた人物ばかりで、妻だけがキーキー言っているか黙って抱え込むかの2パターンですから、物語の展開が行き詰まるのは当然です。

携帯電話ごときでブツブツ言っていた過去の斉藤さんが、Twitterでママ友に悪口書かれて血管がぶち切れてないか、それだけが心配です。

 

 

 

 

これは続きと言うよりスピンオフですね。

少女漫画『恋愛カタログ』において、主役を食うほどの人気を収めた(旧姓)笹錦さんの主婦生活が描かれています。

「この性格じゃ結婚後も周囲と衝突するだろうなー」と想像していた読者は多いと思いますが、その通りのお話です。タイトルは30歳となっていますが、こいつらリアルタイムなら40過ぎじゃないか?とか言ってはいけません。

でも実際、『連載終了したキャラのその後』が描かれるのって、せいぜい30代の子育て期あたりなんですよね。その後も人生は続いていくというのに、それ以上は登場させてもらえず、主人公の子供世代にバトンタッチされてしまう。

一体なぜ?40越えたら主役張っちゃいけないの?(半切れ)

 

 

私は笹錦さんより、主婦になったたたりちゃんの方にびっくりですよ。

でも確かに結婚向きの性格ではあるし、思春期の頃より痩せてるのがまたリアルすぎて、涙が出ますよ。

 

 

お相手はやっぱり例の彼なんですかそうですか。彼となら、姓が変わってもフルネームが不自然にならないですし。(そこが一番大事)

芸能人の結婚なんて1ミリも興味ないのに、二次元キャラの結婚には興味津々のオタクがここにいます。