皆様、こんばんは。
今日は職場で、美味しいお菓子をいただきました。
京都から取引先の方がいらっしゃって
( 『ベストな手土産』の方とは違います )
満月さんの『阿闍梨餅』をくださったのです。
阿闍梨餅は、有名なお菓子らしいのですが、
私は初めてその名前を知りました。
「( 名古屋の)高島屋にも売ってるけど、行くと完売してることが多い」
と、Iさんが教えてくれました。
阿闍梨餅を一口食べると、
あんを包んでいる生地の食感が、
もちっとしていてなんとも言えず、
あっさりした甘さの小豆あんと、ちょうどいいバランスで、
とても美味しかったです♪
人気なのも納得の味でした。
阿闍梨( あじゃり )とは、決められた修行を終えた
天台宗、真言宗の高僧のことをいうらしく、
阿闍梨餅の形は、
その高僧が被る網代笠( あじろがさ )を象ったもので、
厳しい修行中に餅を食べて飢えをしのいだことにちなんで、
考案されたそうです。
網代笠↓
↑よく修行僧が被っておられるこの笠のことを、
網代笠というんですね。
笠の形を象ったお菓子といえば、
私の出身地三重県にも、あるんです。
平治煎餅本店さんの『平治煎餅』です。
こちらは、砂糖、小麦粉、卵だけで作られている、
甘いお煎餅です。
子供の頃、よく食べたのを思い出します。
平治煎餅の笠の形の由来はこちら↓
昔、津の阿漕(あこぎ)海岸に、
貧しい漁師の平治が暮らしていました。
病気になった母親を元気づけるため、
平治は禁漁区でヤガラという栄養のある魚を獲り
母に食べさせていました。
母を助けたい一心で法を破り、漁を続けていた平治ですが、
ある日浜辺に置き忘れた笠が証拠となり捕まってしまい、
役人も平治の思いやりを察しますが、どうすることもできず、
阿漕の海に沈められてしまったのです。
決まりを破った平治が悪いとはいえ、
情状酌量の余地もあったように思いますが、、、。
悲しすぎるお話です。
子供の頃は、知らずに食べていましたが、
これから、このお煎餅を食べる時、
これまでと同じようには食べられそうにありません。
平治の笠↓