ちょうど日付が22日に変わった頃。


そろそろ寝ようかと思っていたところへ、


2階の寝室で先に寝ていたはずの夫が、


体調の不調を訴えて下りてきた。


ただならぬ様子に、慌てて服に着替え、


車で夜間救急外来の病院へ向かった。


そこで、血液検査と点滴をしてもらい、


私は夫の姿が見える隣の待合室で待った。





2時間後、医師は、


このまま入院するか、


痛み止めの内服薬をもらって一旦帰り、


月曜日に改めて受診するか、夫に選択を委ねていた。


付き添いの家族である私がいることは知っているはずだが、


私には一切説明がなかった。


そういうものなのだろうか?





夫は帰る方を選び、薬をもらって家に帰った。


なんで入院を選ばなかったのか、車の中で夫に尋ねると、


「こんな時間に入院したら、病室の人に迷惑だろ」


と言った。


まぁ、そんなのは言い訳で、


単純に入院したくなかったのだろうと思う。


もし入院したら、5月と6月に続いて3度目になる。


もう入院は懲り懲りなはずだ。





ところが、ようやく帰宅して、


夫をパジャマに着替えさせた頃、


家に病院から電話がかかってきた。


電話に出ると、先程薬を渡してくれた若い女性で、


「薬の処方が変わったので、お渡しします」




一瞬、何を言っているのか、わからなかった。


改めて、聞き返すと、


違う薬の処方が出たので、もう一度病院へ戻って、


さっきもらってきた薬と交換しないといけない、


ということだった。




。。。。





それならせめてもう少し、


申し訳なさそうに言ってくれても。。。






私は一人、また車で病院へ戻り、


薬を交換し家に戻った。


時刻は深夜2時半になっていた。


もらった薬を夫に飲ませ、


一息ついて携帯を見ると、


病院からの不在着信が2件。 


夫の携帯にも同じく2件。


家に電話する前に、電話をくれていたようだ。


病院の中で、着信音を消していて、


気がつかなかったのだった。





その後夫は、薬が効いたようで、


痛みもなくなり、落ち着いている。


明日もこの調子ならいいのだが。