あれから、庭で水遣りをしても、


カナヘビがひょっこり姿を見せることはなかった。


やはり、うちに住み着いていたカナヘビは、


あの死んだカナヘビ一匹だけだったんだ。


水遣りをするたびに思い出し、


寂しい気持ちでいた。




昨日、スーパーの駐車場に車を停め、


車から降りようと横を向いた時、


隣に停まっていた車の車体に目が止まり驚いた。


なんとそこにカナヘビが!


寂しがってる私に会いにきてくれたかのようで、


思わず、周りに誰もいないのを確認し、


車内からカメラでパチリ。



生きてるときには、


恥ずかしがって、すぐに隠れてしまうカナヘビを、


一度もカメラで撮ることはなかった。


一枚でも、写真が残っていればと悔やまれる。