ノボの生き活きトーク 701号: 上下と前後左右 | 生き活きノボのブログ

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 あれだけ暑い暑いと言っていたのに、このところ30℃以下の涼しく感じる日々が続いている那珂市です。でも、そろそろ梅雨明けして、暑くなるのか。

 ということは、本格的な真夏がやって来るということで、それに耐える気力と体力を蓄える必要があり、ノボはほぼそれを終えていると思っています。というのも、暑い真昼の最中の庭仕事と散歩で、結果的に精神と身体を鍛えているからです。とにかく、ジッとしていないで、あれこれ動いている訳です。

 ところで、動くということは位置を変えることであり、右か左か、前か後ろか、上か下か、という方向になります。ノボの散歩は、ほぼ前後左右の動き、つまり平面的な動きになっています。では、上下の動きはと言いますと、坂道の移動もありますが、ほとんどは階段の昇り降りです。この上下の運動は、前後左右の運動とは大きく負荷のかかり方が異なります。それは、散歩と登山の辛さの違いを思えば、よく分かりますね。その原因は、皆さんご存じのように、地球に引き寄せられる重力が作用しているからです。我々の上下の概念は、重力によって生じています。ですから、重力の弱くなった宇宙空間では、宇宙船の中で飛行士が自由に浮かび、重力による上下関係がなくなります。身軽になっていいなとも思えますが、飲物を吞んだり、排泄したりする時には勝手の悪さが目立つ筈です。我々は重力の束縛の中で、上下を決められ、それに慣らされ、利用して生活していますので、無重力の理解が難しいのですが。

 勿論、水平方向の運動も重力の影響を受けていますが、重力は水平方向に垂直であり、基本的には小さなものです。それに対して上下の運動は重力の方向であり、もろに重力の影響を受けます。物を上方に投げると、理想的には放物線を描いて落っこちてきます。重力が作用する上下の動きは、明らかに上下左右の動きとは異なる訳です。従って、下から上に物を移動させる時、我々は力を使うことになります。上下左右の動きとは労力を要する点で大きく異なりますが、高度さえ同じであれば、地球上どこでもいつでも等しく重力がかかりますから、日常生活において特に気にしません。

 まあ、上と下の関係は、力関係で決まると言ってもいいのか。力のある奴が上、弱い奴が下と見がちですし、組織においても、命令や指示を出す立場が上、それらを受ける立場が下で、意志は上から下に流れます。これらは重力と関係ありませんが、川の水のように、上から下に流れる現象を連想して、上下の運動に譬えているのでしょうか。上下の運動は、自然現象として上から下であり、下から上へというのはありませんね。下から上への移動には、重力に打ち勝つ力が必要です。組織を上るにも多大なエネルギーが必要です。しかし、下は上よりも安定な気もしますがね。

 暇だから、毒にも薬にもならないことを考えていますが、たいして上下を感じなくなったノボは、今夕も一献傾けることになります。 (令和6年7月16日)