思えば、昔から周りにはお金持ち・資産家と言われる人達がいました。
だから金銭感覚と考え方(だけ)は、かなり資産家寄りだと思う。
SNSで見かけるお金情報とはちょっと違う
元金融OLによる地に足のついたお金の話。
インスタ、アメブロでよ~~~~く見るのが
NISAは複利で増えるという情報
見かけるたびに
えー?うそぉ?とドン引きしていたけど
旦那がそういうの詳しいからNISAでオルカンはじめた~秘書ちゃんもやってる?複利で増えるから安心だってと、
ついに友達までそんなこと言いだした!!!
ま、まじか。
先に申し上げますが、私は 価格変動商品には複利の概念はなじまない党 に賛成です
だけどちょっと不安になって
投資 複利 でググってみた。
たしかにメガバンクや地方銀行のコラムまでもが複利効果で大きな運用益を期待できると書いてるわ。
もちろん中には、「複利とは」という解説に留めている銀行もある。
もういっちょ念押しで
オルカン 複利 でググってみた。
う~ん。。。
いちおう「シミュレーションなので、運用評価額は一本調子で上がっているが、実際の相場は山あり谷あり」との注記はあるものの、長期投資&複利効果で資産1億円に到達可能ってタイトルの記事が見つかった。
まぁ可能性の示唆ってところがミソだけど。
それに比べて、X、インスタ、ショート動画のほうが 複利でふえる 複利で資産倍増 って書き方が目立つかな。
たしかにオルカンの交付目論見書には、分配金額の決定にあたっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします と記載がある。
その文言通り、2018年10月の設定以来分配金が出されていないので、まぁ複利だよね。
だけど、複利で増えるって書き方はけっこうなミスリードじゃないかと私は思う。
そして、金融庁をはじめ金融機関などがWEBで公開してる積立投信のシミュレーターにもそう思わせてしまう一端があるんじゃないかな、と思ってる。もちろん注記はあるものの、まぁ読まないよね~~。
そもそもさ、NISAって金利固定じゃないじゃん?
投資信託のような価格が変動する金融商品の場合、複利の計算で3%だの5%だのという数字を当てはめても、あんまり意味がない。
ていうか、まったく意味がないと思う
だってさ、投信を購入後、ずーーーーっと20 年間にわたって毎年必ず 3%ずつ値上がりする??直近だってコロナのときにゴンっと下がったじゃん。
たしかにね、預金みたく毎年の利率が一定のものであれば、複利の考え方は成り立つ。
1年間で増えた分を元本に加えて、翌年にまた同じ利回りで運用することを続けていけば、確かに雪だるま式に資金は増えていくんだけど…
上に書いた通り、オルカンなどの投資信託はリスク資産と呼ばれるもの。
去年は10%上がったかもしれないけど、今年は15%下がるかもしれない。そういう不確実性のなかで、複利はどれほど期待に応えてくれるんだろう?と思うの。
だから複利を根拠に商品選びをしたなら、違う視点もあるよってことを伝えたい。
積立投資の魅力はシンプルに、買付時期の分散×長期保有×手数料が安い だけでいいんじゃないかなと思う。
この長期保有って、複利狙いではなく。
リーマンショックやコロナなど一時的要因で大きく変動することがあったとしても、保有期間が長くなるほど年毎のリターンのバラつきが減り、安定する傾向があるという過去の歴史に沿った考えです。