Apple

iPod classic(6th Generation 80GB ※SSD換装後64GB)

iPod touch(4th Generation 64GB)


 DAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)。今となってはスマホの数ある中の1機能になってしまった感があるが、主は音楽は音楽再生機で聴きたい変人なので、ずっと不便極まりないiPod classicを通勤の相棒として現在も愛用している。2008年に買ったからもう15年にもなり、配偶者や子より付き合いが長い存在だ。

 そんな愛着のあるclassicも寄る年には勝てず、数年前にHDDが不調となった。大半の人はそこで破棄するなり売却するなりとなるところだろうが、主の貧乏性は筋金入りであるため、迷わず延命措置を選択。

 好事家の間では割とポピュラーだがまぁまぁ高難度なカスタマイズであるSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)化を無事果たしてしまったがために増長してしまい、その後も3回も開腹手術を敢行した結果、気づけばロジックボード以外全て新品になってしまっていた。

 今後もclassicはパーツが世に流通している限りは使い続ける所存なのだが、偶には違うモノも使いたいと思い、classicよりほんのちょっとだけ近代的なDAPを追加することにした。


 主はiTunesに全音楽データの生殺与奪権を握られているので、最も親和性の高いApple社製DAPから選択する。他社製DAPも使えないことはないらしいが、単純に主の嗜好の問題で除外(SONY WalkmanやAstell&kernのような他社DAPはバランス接続やらハイレゾ対応等といったiPodには無い機能的な優位点がある事はよく理解しているが、ただ単純に主には刺さらなかった)。よって今回のターゲットはiPodファミリーの最上位となるiPod touchから選定することとした。


 iPod touchは2007年のデビューから約15年に亘り、途中2014年にiPod classicから、2017年にはiPod nano、iPod shuffleからそれぞれバトンを受けつつ、iPodファミリーの主力として最期まで立派に勤め上げた。最終モデルは2022年5月に終売となった7th Generationとなる。

 最終モデルはA10 Fusionプロセッサと2GBのメモリを搭載し、ストレージも最大256GBとまだまだなんとかサブ機として戦えるスペックを有している。

 が、しかし主のclassic代替機としてどうかと問われれば、答えは残念ながらNoだ。

 何故ならiPhone5s → iPhone7 → iPhone SE2 → iPhone SE3と買い換えてきた主からしたら、ただイヤホンジャックが付いただけの廉価版iPhone7でしかない後期のiPod touch(5th〜7th Generation)には新鮮味がなく、全く食指が動かないのだ(愛用者の方には非常に申し訳ないが)。

 という理由により、「古いけど新しい」iPod touchにした。



 ということで、此度の収穫物はiPod touch 4th Generation 64GB(以下、4th Genという。)。即決価格且つ米国内送料無料で新品未使用が$75は安いと思った(eBay)。ついでにケース(くたびれてるけど新品)も調達。

 2010年リリースの超前時代的なモデルで当然iOSも対応最終バージョンは6.1.6と遥か昔にAppleからはサポート対象外となって久しいオブソリート製品だ。

 特徴、所感


 3.5インチの小さなRetinaディスプレイが映し出すホーム画面のアプリアイコン群はどれもみな懐かしい。今時主流のフラットデザインよりも立体的なリッチデザインが今となっては新鮮味すら感じる。

 搭載するはApple A4プロセッサ。iPhone4や初代iPad等にも組み込まれていた。DAP運用上においては然程影響ないと見ているため、これ以上の説明は割愛。

 Touch ID?なにそれ?の時代。勿論Siriも不在。ホームボタンはただのボタンである。ただただなつい。


 iPod touch初のカメラ付きモデル。classic同様鏡面が眩い輝きを放つ。とは言え、すぐにケースですっぽり隠れるが。


 ボディ底面にはclassicと同じ30ピンコネクタ。今時のUSB-CやLightningのようなスマートさは無いが、「ガッツリ接続してます」感が実に主好みで良き。右隣にはイヤホンジャック。有線接続派な主には必須装備だ。ただボディ下部にジャックがあるため、イヤホン装着時にケーブルが綺麗に纏められないのが玉に瑕(classicはボディ上部にジャックがあり、ケーブルもclassicに合わせた巻き癖がついているため)。

 左端にはモノラルスピーカー。スピーカーの音質はお世辞にも良いとは言えないので完全にオマケ機能だ。


 classicさん(15歳)とのツーショット。両者並べることで4th Genのコンパクトさが際立っている。※4th Genの画面が変な写りになっているのは、サービスの一環として同梱されていた画面保護フィルムを貼っているためである。げにありがたき哉。


 ついでに背面のツーショットも。classicの擦過痕が歴戦の古強者っぽくて中々様になっている。

 4th Genは背面が丸みを帯びたデザイン。この時代のApple製品はどれも個性が際立っており、それでいて秀逸な意匠だと個人的に思う。


 DAPとしての基本能力は主のバカ耳で聴く限りはclassicと遜色ない感じで、ミュージックプレーヤーの用途としては何の問題もない。

 ボリュームも6割程度で丁度良い塩梅だ。classicの時は7割程度だったので考え方の一つとして若干4th Genの方がマシンパワー的に余力があるのかもしれない。よう知らんけど。

 欠点というよりもclassicの優位点になるが、曲の再生・停止やスキップ操作等はclassicの物理ボタン(クリックホイール)だと操作の度にその都度ポケットから取り出す必要がなく、ジャケットの上からボタン押下ができたことに気付かされた。すごいぞclassic!4th Genは...使用するなかで主が慣れるしかないな。➡︎後にイヤホン手入れ中に気付いたのだが、イヤホンにリモコンが付いていたのを完全に失念していた。


 メイン機のBeyerdynamic XELENTO WIRELESSリモコン

 サブ機のSHURE SE535LTDリモコン


 新入りのAKG N5005のリモコン


 classicはリモコン非対応だったため、これまで長い間リモコンはお飾りと化していたが、ここに来て漸く日の目を見ることになったようだ。良かった良かった。今後、リモコンは活用していきたい。


 4th Genの運用に関しては、ハナから音楽再生のみとしていたのでWi-Fi、Bluetooth等通信機能の類は全てOFF。完全にオフラインのスタンドアローンだ。

 なので当然音楽を同期する際は母艦のMacBook AirにUSBで有線接続。多少の煩わしさはclassicで慣れているので全く苦ではない。

 



 ケースを装着した図。鏡面は殆ど隠れるが、自己満足だからこれでヨシ!通勤の新たなお供としてclassicと併用していく所存。

 唯一の懸念がリチウムイオンバッテリーの状態。主が開梱するまでの10年以上全く使用していないため、劣化具合が些か心配。もし目に見えて明らかにヘタっていたらバッテリー交換を自力でやらねばなるまい。ただ小型の電子機器の分解はclassicとNintendo Switch(コントローラー)でお腹いっぱいなんだがなぁ...

 

 最後に

 折角なのでついでにDAPとイヤホンのケースも紹介

Rimowaのアメニティミニポーチ

 非売品らしく、航空各社ファーストクラス利用客に配付されるモノらしい。数年前に未使用品を某オークションで購入し、愛用している。リモワといえばルフトハンザドイツ航空ということでコレにした。他の航空会社ロゴバージョンよりやたら高価だった...

 鶴のシンボルは同じ動物をモチーフとするJALの「鶴丸」も決して悪くはないのだが、外国かぶれの主はやっぱルフトハンザの方がスマートで純粋にカッコいいと思う。

 XB-70Valkyrieを想起させるデザインが最高。


 格納の状況。ポーチ自体厚みがあるのでまだまだ余裕がある。