おはようございます。古村勇人です。
鞍馬を探訪した翌日、鴨川の心地良い風に吹かれてやって来たのは、モリタ屋木屋町店。ずっと行ってみたかった明治2年創業の京都初の牛肉専門店です。
鴨川と高瀬川に挟まれた木屋町通りを一歩入ると、長い石畳の路地裏に数寄屋造りの建物が現れます。
暖簾をくぐると、老舗旅館のような情緒溢れる店内にホッとしました。
今回はモリタ屋名物・オイル焼きの特選コースを注文。可愛らしい前菜五種盛りには、心が弾みます。
左から、車海老と湯葉とふきの炊き合わせ、ハマグリとたらの芽の塩ジュレ、たけのこの土佐煮、ローストビーフのふきのとう味噌がけ、胡麻豆腐のキャビアのせ。どのお料理も繊細な味わいで、春を満喫できました。
そして、待ってましたー!!厚切りにカットされた何とも美しい見事な霜降り肉の登場です。
それもそのはず、モリタ屋では丹波の和知高原に直営牧場を設けて黒毛和牛を飼育し、貴重なブランド牛「京都肉」を作っているというから間違いありません。
仲居さんがお肉の片面にタレを付け、オリーブオイルを敷いた鉄板鍋でサッと焼いてくれます。この焼き加減がこれまた最高で、お肉の旨味が口いっぱいに広がりとろけます。
そして、印象的だったのが、大根おろしに卵の黄身と生姜汁を混ぜたという「黄身おろし」。これを濃厚なタレと絡めて食べると、フワフワな食感とまろやかでさっぱりとした味わいが、お肉の旨味をさらに引き立てるのです。
野菜との相性もよく、いやー、これまでに食べたことのない最高のハーモニーでした!
風情ある坪庭を眺めながら、デザートの苺と桜のゼリーまでゆったりと贅沢な時間を過ごすことができました。
次回は京都の夏の風物詩・川床で鴨川のせせらぎを聞きながら、すき焼きを食べてみたいものです。そのためにも、また京都へ呼んで頂けるように頑張ります!
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