ブルーベリー真夏の接ぎ木と今春の接ぎ木の様子(8月4日) | はやて号の栽培雑記

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8月に入りました。当地では連日35℃を超える猛暑が続いています。ですが台風13号が不気味な動きをしているようで、週半ばの当地の天候にも大きな影響が出そうで気掛かりです。

 

以下、8月4日の記録です。

 

3月26日の事になりますが、ノーザンハイブッシュ系デュークの穂木を、完全に水没させた状態で冷蔵庫へ入れて長期保存を試みていました(その時の様子はこちら)。

これはかいまりんさんが発見した方法で、以前夏剪定で出た枝を水没させた状態で長期保存して休眠挿しの時期に挿し木した、という話にヒントを得て試していたものです。

 

長期保存中の穂木の様子です。

水は思い出した時に交換していました。穂木の芽の周辺に綿毛状の茶色い藻のようなものが付きますので、それは水の交換時に洗い流していました。

袋に入れて保湿して冷蔵庫へ入れる通常の休眠枝の保存法では、5~6月頃になると穂木の芽が動いてしまって使い物にならなくなるそうですが、この方法では芽は全く動いていません。

穂木の切り口も緑色で問題無さそうです。これなら接ぎ木に使えそうです。8月になりましたので、この長期保存していた穂木を使って接ぎ木をする事にしました。

 

台木になるのは、ラビットアイ系ブライトウェル(12号鉢)です。

この株は我が家のブライトウェルの親株ですが、台木にして品種更新する事にしており、3月26日に先行して主軸1本にデュークの接ぎ木を済ませています(その時の様子はこちら)。

3月26日の接ぎ木は一応成功しているようで、そこそこの長さの枝が2本伸びています。

今回の接ぎ木では主軸3か所に赤線の部分で接ぎ木をして、3月26日の接ぎ木と合わせて品種更新します。青丸の強いシュートは6月頃に出てきたものです。これは残して、万が一品種更新に失敗した場合に備えて、ブライトウェルとしても生長出来る余地を残しておこうと思います。

接ぎ木に先立って、残っていた実は未完熟果も含めて全て収穫しました。

ブライトウェルの主軸3か所にデュークの穂木を高接ぎしました。

作業後の様子

接ぎ木した穂木には乾燥を防ぐためにビニール袋を掛けておきました。3月26日に先行して接ぎ木した枝には、今回の接ぎ木で主軸が台切り状態になるのを防ぐ意味があります。うまく機能してくれると良いのですが。ブライトウェルのシュートは先端を摘心して分岐を促しています。

 

もう1株接ぎます。台木はノーザンハイブッシュ系不明品種(接木)(8号鉢)です。

この株は2016年2月20日の接ぎ挿し上がりの株で、台はラビットアイ系ブルーシャワー(T-92)です。上部の不明品種はノーザンハイブッシュ系デキシーっぽい雰囲気ですが、実付きが悪い上に小粒の実しか生らないので、接ぎ木で更新する事にしました。

ブルーシャワーと不明品種の接ぎ口は青丸の付近ですが、ここで接ぎ直すと1本しか接げない上に失敗した時に台木もろとも枯れる心配があるので、今回不明品種を中間台木として残しつつ、不明品種の主軸2本に赤線の部分で接ぎ木する事にします。

1本だけ保存していたノーザンハイブッシュ系チャンドラーの穂木を高接ぎしました。

作業後の様子

先程と同様に、接ぎ木した穂木には乾燥を防ぐためにビニール袋を掛けています。中間台木の枝は相応に残しているので、接ぎ木が失敗しても株へのダメージは軽微で済むと思います。

 

 

話変わって、今春作業したブルーベリー接ぎ木の様子です(前回の様子はこちら)。

引き続き全株屋外の軒下で管理しています。

 

株ごとの様子です。

3月4日に接ぎ木した、ノーザンハイブッシュ系ハンナズチョイス・レカ(台ブライトウェル・8号鉢)です。

ハンナズチョイスは猛暑にも負けずに生長を続けています。ところどころ暑さで葉焼けしていますが、良く伸びますね。

レカは停滞しています。ノーザンハイブッシュですしこの時期は停滞する方が自然(我が家の環境の場合)で、ハンナズチョイスの生長の方が特異な気がします。

 

3月11日に接ぎ木した、ノーザンハイブッシュ系実生「KMH-N1」(台コロンバス・4号鉢)です。

停滞中かと思いきや微妙に生長を続いています。

IB化成3粒と微量要素欠乏障害軽減材2つまみを追肥しました。

 

3月21日に接いだノーザンハイブッシュ系ペンダ

ー(台プレミア→不明ラビットアイ・6号鉢)です。

前回ペンダーの穂木の接ぎ口付近でキャンカーっぽい変色がありましたが、やはりキャンカー系の菌が侵入していたようで、その後程なくして台木もろとも枯死してしまいました。接ぎ口からキャンカー系の菌に侵入されると成す術がありません。無念です…。

 

3月25日に接ぎ木した、ノーザンハイブッシュ系キャロラインブルー(台コロンバス・4号鉢)です。

相変わらず不動です。管理も手間ですし、キャロラインブルーの接ぎ木はサルベリーさんに頂いているので、この株はここで脱落として栽培終了します。

 

3月25日にサルベリーさんが目の前で接ぎ木してくれた、ノーザンハイブッシュ系デューク(台不明ラビットアイ・4号鉢)です。

停滞していましたが、新芽が伸び出しそうです。

IB化成3粒と微量要素欠乏障害軽減材2つまみを追肥しました。

 

サルベリーさんに頂いた、キャロラインブルーの接ぎ木です。

順調に生長しています。

IB化成3粒と微量要素欠乏障害軽減材2つまみを追肥しました。

 

最後に、5月20日7月1日に行った根接ぎのその後です。

 

5月20日にラビットアイ系コロンバスの根を根接ぎした、ノーザンハイブッシュ系ブルーレイ(自根)(6号鉢)です。

根接ぎした台木は茶色く変色しています。これは台木は枯死しているっぽいです。

 

7月1日にラビットアイ系ホームベルの根を根接ぎした、ノーザンハイブッシュ系チャンドラー(自根)(8号鉢)です。

根接ぎした台木は茶色く変色しています。こちらも台木は枯死しているっぽいです。

 

この結果は何となく予測していたのですが、根接ぎは台木にも上部がある状態で呼び接ぎの要領で接いで、活着後に台木上部を切り離す方法でないと台木が弱って枯死しやすいのかもしれません。