このハンドポンプは、トリマランの左右のフロートから水を抜くのに最適。

必需品です。 フロートは、左右合わせて6つの空気室に分かれており、溜まる水も多量ではないので、それぞれに固定の電動ポンプをつけるのは、非効率です。

 

しかし、フロートの底の幅は狭いため、先端の直径が52mmのこのポンプでは、吸い上げられない水が、残ってしまう欠点があります。

27年間この欠点は諦めていました。

 

でも、3Dプリンターを使えるようになったので、解決できます。

強度さえ問題なければ、どんな形でも作れます。

 

 

先端にノズルを取り付けるのです。  先端の内径は10mm。

ポンプに被せる部分の直径は0.5mm大きめに設計。

材料はいつものPLAではなく、少し柔らかなゴムライクでお願いしました。 

材料費は約2倍と高くなりました。

ポンプとの隙間は、ブチルゴムで埋め、ステンレスバンドで固く止めました。

 

使ってみた結果、成功と言えるのか、悩ましいです。

狭い隙間から、水を揚げられるようになったのですが、狭い先端のため、水の通りが悪く、ポンプがかなり重くなりました。 

 

もし改良するとすれば、先端は円形ではなく、細長い楕円形にして、断面積を増やす事を考えます。