ブログで、「陸上タンクの容量は増やせます。  敷地の外側にタンクを作れば、陸上保管は可能です。」と書きました。  

 

敷地の外側を検討します。
たくさんのタンクが並んでいます。  

が、ここだけの拡大写真で、もう新たなタンクの設置は限界だと思い込まされています。


上の画像は、この赤い枠の部分だけです。

福島第一原発の周りは、中間貯蔵施設区域です。

黄色い線の右側は中間貯蔵施設区域、南北に伸びる国道6号線を黄色で強調しました。 



国道6号線の東の灰色の部分が、中間貯蔵施設区域です。

(2020年9月21日現在の図は、福島民友新聞より引用 https://www.minyu-net.com/news/sinsai/saihen.php

中間貯蔵施設というのは、除染により発生した放射性物質を含む除去土壌や汚染廃棄物等を一定期間保管する施設です。
http://josen.env.go.jp/chukanchozou/
 

この土地に、大型のタンクを設置すれば、トリチウム汚染水を海に流さずにすみます。

トリチウム汚染水を120年保管すると、放射性物質は1000分の1に減少します。  流すのは、それからです。

 

経済産業省の「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 取りまとめ(案)」では、中間貯蔵施設予定地への拡大についての検討も行ったことが、書かれています。
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/016_04_01.pdf

その8ページには、

その上で、敷地の中間貯蔵施設予定地への拡大についての検討も行った。福島第一原発の外側に位置する中間貯蔵施設予定地については、中間貯蔵開始後 30 年以内に、福島県外での最終処分を完了するための必要な措置を講ずることを前提に、国が地元(県・立地2町)に説明の上、福島の復興のため受け入れていただき、用地を取得し、整備を進めている。その際、地権者の皆様に、中間貯蔵施設のために利用させていただくため、土地の提供(地上権の設定を含む)をお願いしている。現在、福島県内の除去土壌等の搬入・処理・中間貯蔵のための用地取得と施設整備を進めているところであるが、特定復興再生拠点区域で発生する除去土壌等も含めて確実に貯蔵ができるように、今後も用地取得・施設整備を進めていく必要がある。このため、福島第一原発の敷地の外側にある中間貯蔵施設予定地を、中間貯蔵施設以外の用途で使用し、福島第一原発の敷地を拡大することは難しいと考えられる。

全く理由にならない。

ゴマカシを続けるだけの無策である。
後30年で、福島第一原発の廃炉が完了すると考えている人はいるだろうか?

英国の原子力施設は、事故を起こしていないが、廃炉は100年事業である。

中間貯蔵施設予定地は、30年後に地権者に返せる状況にはならないのは明白だ。

 

中間貯蔵施設予定地に大型のタンクを設置すべきです。

 

4月17日追記:

こちらには、よく考えられた情報があります。

必読です。