通信教育もテレワークモードに入っていたようで、採点の進捗にも大きなバラツキがあるようです。そのような中、直近に提出した報告課題が採点・返送されてきました。
「資源処理工学」は、対応するスクーリングを受講して、銅鉱石1kgから採れる銅が10円玉にしてたった1枚という衝撃的な事実から興味を持ちました。
黄銅鉱のある所には黄鉄鉱もあり、脈石成分のシリカかアルミナが大部分を占めているのです。
これを粉々にして、銅と鉄を分離して・・・黄銅鉱自体、鉄を含んでいるので、鉄は酸化鉄の形に変えて製鉄工場へ送ることになります。黄鉄鉱・黄銅鉱はともに硫化物であるため、足尾鉱毒事件のようなことにならないよう、硫黄分を回収して硫酸工場へ送ります。
資源処理のスクーリングは、銅と鉄の分離のみならず、空き缶や、携帯電話に使われているレアメタルにも及んでいます。
空き缶は、スチール缶とアルミ缶を分別しなくてはなりません。分別の際に磁場を発生させて、機械が空き缶を放り投げた時に、両者が別々の所に落下します。
勿論、空き缶の分別は色々な方法が開発されています。
携帯電話のレアメタルは、1台で鉱山数個分とも言われています。都市鉱山と謂われる所以です。
携帯電話には、30年前のスパコンに匹敵するだけの性能はあるでしょうし、スパコンのサイズはビル1棟です。
卑金属に属するアルミニウムも、決して軽視できません。
1円玉1枚を作るコストは、何と、8円です。アルミニウムは3価の金属なので電力を使います。電気の缶詰と言われる所以です。
そればかりか、電気分解は、ナトリウムやマグネシウム同様に、イオン結晶を高温で溶かす必要があり、精錬が非常に難しいのです。
現在では、アルミよりも軽量で、なおかつ硬いマグネシウムに脚光が集まっています。
マグネシウムは、豆腐のニガリに入っていますが、原料が海水なのでタダ同然です。
勿論、マグネシウム単体そのものは、割れる・錆びる・燃えるという欠点があります。そうした欠点を解消した合金が、既に、熊大マグネシウムとして開発されていますが、これも更に研究が進んでいるところです。
それでは、現在の進捗状況です。
【電気電子基礎コース】
修了→学部長表彰
【電子系専門コース】(同時に電気電子課程修了)
修了→学部長表彰→文部科学大臣表彰(大臣表彰式席上にて、大臣表彰は生涯で一度と聞いています)
【電気系専門コース】
修了→学部長表彰
【一般科学技術コース】
修了→学部長表彰
【材料工学基礎コース】
修了→学部長表彰
【材料工学専門コース】(同時に材料工学課程修了)
修了→学部長表彰
【科目履修】(一般科学技術コースは修了)☆は1単位科目(数字は履修予定順)
1一般地質学(地球・資源・一般):合格
2鉱物学(地球科学)☆:合格
(以上、3単位修得)
3資源と地球環境(地球・一般)☆:科目試験採点待ち
4資源処理工学(資源開発):報告課題返送・科目試験準備
5資源開発工学概論(資源・一般)☆:報告課題採点待ち
6土木環境工学概論(一般科学技術):報告課題採点待ち
秋田スクーリング2020:中止
学外(関東・関西)は2020年以降の開催予定が未定
【地球科学コース】☆は1単位科目(数字は履修予定順)
・一般地質学:合格
・鉱物学☆:合格
(以上、3単位修得)
【資源開発コース】☆は1単位科目(数字は履修予定順)
・一般地質学:合格
(以上、2単位修得)