秋を楽しむ旅路 2013年秋 その6(11月6日) | Life is good!

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人生楽しく!
たわいも無い日常・趣味と旅・柴犬カムイ・先代犬虎太郎のこと

伊勢を後にした私たちは、伊勢道・新名神高速・名神高速を経て中国道の加西SA下りで、車中泊。
それにしても… 東京-名古屋-大阪間の交通量には圧倒されますね。
特に夜間は、貨物車の割引があるので、SAも休憩しているトラックもいっぱいでした。Life is good!-加西サービスエリア下り
加西SA下りで迎えた朝

昨日の疲れが残っていたので、加西SAで購入した焼きたてのパンを食べながらゆっくりめのスタート。
本州のSAってベーカリーが入っていることが多くて良いなぁ…
でも観光バスが停まってお客がドッと押し寄せたら、あっと言う間に商品が無くなるのも凄い光景だなぁ…

加西SAを午前9時ころスタートして次に立ち寄ったのは、米子自動車道の蒜山高原(ひるぜんこうげん)SA。
ここは、地元で飼育しているジャージー牛の牛乳が一押し!
虎太郎と散歩がてら牛乳を頂きました。
(アレルギー持ちの虎太郎ですが、我慢だけさせるのも可愛そうなので少しだけお裾分け)

Life is good!-蒜山サービスエリア下り
牛乳美味しかったです

話は横道にそれますが、ここ半年くらい前から私のカメラの調子が悪い…
上の写真をご覧のとおり、屋外などの日光が当たる場所で撮影すると露出オーバーで撮影される。
マニュアルで設定して何度も撮り直しても明るかったり暗かったりするので、絞りの羽かどこかに異状があると思われます。
ですので、この後の写真は少なめになりますのでご了承ください。

蒜山高原SA下りで虎太郎と散歩していたら、虎太郎に近付くめんこい子が…
なんと虎太郎と同じように唐草模様のバンダナを纏った女の子ではないですか。

Life is good!-小春ちゃん
あたし、小春って言うの

なんとも優しい顔つきで、飼い主夫妻と仲良く散歩していました。
虎太郎にも近付いて挨拶してくれたのに、カメラの調子が悪く、いっしょのところを撮影できなかったのが残念。


さて、更に車を進ませて次に向かったのは…
Life is good!-因幡国
出雲阿国像

出雲阿国(いずものおくに)は、16世紀の歌舞伎の基となった女性芸能者。
と言うことは、私たちが来たのは…
じゃーん!
Life is good!-第一鳥居
大きな第一鳥居

そうです。
伊勢参りの翌日に出雲大社参りです。
ここも日本神話の舞台であり、多くの参拝者が訪れるパワースポットです。
Life is good!-出雲大社入口
出雲大社の大鳥居前

ここから参道に入ります。
参殿まで緩やかな下り坂が続くのですが、全国的に見て参道が下り坂というのは珍しいそうです。
Life is good!-境内表参道
参道の下り坂

下る途中で、祓社(はらいのやしろ)が右手に在りますので、本殿参拝前にここで邪気を払って頂きましょう。
Life is good!-御祓い
祓社で悪しきものを祓いましょう

参道をどんどん歩いて行くと…
第四鳥居までくると、御仮殿(おかりでん)が目の前です。

Life is good!-拝殿
第四鳥居は、青銅製なんですって

今年出雲大社は、60年に一度の大遷宮を迎えられました。
伊勢神宮の式年遷宮では、各社を新しく建て替えられましたが、出雲大社の遷宮は、御本殿の屋根を葺き替える間、御神体を御仮殿(拝殿)にお引っ越ししてもらい、葺き替え後に御本殿に引っ越すことになります。

僕たちが訪れた日は、既に御神体が御本殿に戻られた後でしたが、御仮殿と御本殿の両方で参拝することが出来るようになっていました。
Life is good!-大国主
葺き替えられた御本殿の屋根

葺き替えられて綺麗な屋根。
次の葺き替えは60年後の遷宮の時。
生きているウチに次の遷宮は見られないと言うことかぁ…

このお社で鎮座されているのは、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)様です。
大国主大神様の国づくりにまつわる神話として有名なのが「因幡の白ウサギ」です。

因幡の白ウサギ…例のごとく端折って説明すると…

大国主は、子供のころオオナムジと呼ばれていました。
オオナムジには、沢山の兄者達がおり、その兄者達は
「ヤガミヒメって女の子、なまらめんこいんだってよ」
「嫁に貰いに行くべ」
「おう、行くべ行くべ、誰の嫁っこになるべ?」
と言い出し、オオナムジを荷物持ちとして旅に出ました。

「ひぃ~、なんまら重い…」
「こったら沢山の荷物を持たされると、歩けないべさ」
兄者達の荷物を持たされているオオナムジは、兄者達に遅れ気味となり、ついにはひとりで後を追うようになってしまいました。
すると、途中毛を身ぐるみ剥がされ、泣きじゃくっているウサギに出会いました。

「ウサギよ、なした?」
「実は…」
ウサギは、訳を話し出しました。
「隠岐の島から内地(本州)さ行きたくて、サメっこに「ウサギとサメ、どっちが多いか数えてみるべ」と騙して、隠岐の島から内地まで並んだサメっこの上を勘定しながら渡って来たんだけど、最後のサメっこに嘘がバレて、毛皮を身包み剥がされたんです」

心優しいオオナムジは、ウサギを哀れに思い、付き添い治療してあげました。
オオナムジの手厚い治療のお陰で、ウサギの傷は見る見るうちに癒えて行き、別れの時がやって来ました。
「あいや、オオナムジありがとう」
「イヤイヤ、なんもさ」
そして別れ際、ウサギは不思議なことを予言しました。
「ヤガミヒメは、オオナムジと結婚するね」

一方一足先にヤガミヒメに会えた兄者達ですが、誰の求婚をも受けてもらえません。
しかも、ヤガミヒメは、
「私は、オオナムジと結婚するの~♡」
と言い出し、結局オオナムジと結婚してしまいました。

「なしてオオナムジなんだべ?」
「ちょー生意気だべや!」
「あんな奴、殺すべ!」
「んだ、殺すべ殺すべ」
嫉妬した兄者達は、真っ赤に焼いた大岩をオオナムジにぶつけたり、毒矢を使って何度か殺しました。
しかり、オオナムジは、母の助けを得て、殺される度に生き返り、兄者達から逃れるため
スサノオ(アマテラスの弟)の国に逃げ入りました。

そこでオオナムジは、スサノオの娘、スセリビメと出逢い、お互い恋に落ちてしまいました。
娘の彼氏に意地悪するスサノオ。
でもその度にスセリビメに助けられ、最後はスサノオから「大国主」の名を頂き、スセリビメを正妻に迎えたのです。

しかし国に帰ると…
「私、実家に帰らせてもらいます」
そう、先に結婚したヤガミヒメが激怒。
子供を置いて実家に帰ってしまいます。

その後、オオナムジは、援助に現れたクスナビコナと共に国づくり(近隣の国々を統治)を始めるって話です。

うーん、端折れたような端折れなかったような…

因みにクスナビコナは、北海道神宮にも祭られており、北海道開拓三神のおひとりでもあります。
(興味のある方は、古事記の解説本などをご覧下さい、ウサギの出てくるところは、きっと聴いたこと在る神話だと思います)
Life is good!-因幡の白ウサギ
オオナムジと因幡の白ウサギの銅像

因みに…大国主大神様は、数名の女性と恋に落ち、子供も181人いると伝えられていることから、縁結びの神様としても有名です。
(神様だから許されるのであって、不貞行為はダメよ、その前に養育費だけで破産する…)

そのほか、ウサギを治療してあげたことから医療の神様でもあります。
また、大国がダイコクと読めることから神仏習合の折に大黒様と同一人物とされています。
神社に奉納されていた絵馬には、「良縁恵まれますように」との願い事や「仲良く明るい家庭を築きます」との決意などが書かれており、なんとも良い感じの空気が漂っていました。

出雲大社には、神無月に八百万の神々(やおろずのかみがみ)が集まることは皆様ご存知だと思います。
御本殿の東側と西側にそれぞれ東十九舎と西十九舎と呼ばれる、神々のお宿が用意されておりました。
神々が出雲大社に集まっている間、出雲国では神在月と呼ばれております。

Life is good!-虎太郎と
僕たちも神在月に来たかったですね
(仕事が忙しすぎて計画できなかったの、ごめんね)

ゆっくりと参拝をしてから、門前町を歩きました。
Life is good!-まがだま

玉屋さん
(妻が魔除け用の
玉ペンダントを購入)

Life is good!-ぬれおかき
ぬれおかき 七味たっぷり!

他にも名物のぜんざいを食べたり、町並みを散策したりしたのですが、カメラの調子が悪く、お見せできるのが少なくてすみません。
また代わりに妻のカメラで撮影したのですが、肝心な画像データはカメラに入れたまま自宅にあるので、後日UPと言うことで勘弁して下さい。

この日は、出雲市内で買い物したり温泉 (まぁまぁですが、町から遠いのが難点)入ったりして、再び米子道に入って蒜山高原SA上りで車中泊と相成りました。
(妻が行こうともくろんでいた らんぷの湯 は、定休日でした)

Life is good!-車中泊中
あとちょっとで山口県… 九州もすぐ目の前…

本当は、もっともっと遠くへ行きたいと思っているのですが…
また来られることを願って折り返すことになりました。

旅も終盤、その7へ続く…