去年の10月頃に「相模原市域 祭り囃子」という冊子が発行されました。
100頁ほどの冊子に相模原市の祭囃子と関連する神社に上溝夏祭りの項を加えたボリューム満天の内容。
この中の幾つかの団体さんは八王子から伝わった囃子であるとしており、調べると日付が集中しているので、車を出して見学へ。日にちは何となく分かったけどまぁ直近の土日開催だろうと当たりを付けての見学です。これが大きな間違い。

八王子から伝わったと思われる囃子は概ね三系統で、
一つは八王子の東部に位置する、北野を発したとされる目黒流で与瀬に伝わり、与瀬から二つの地域に伝播しています。
二つ目に八王子の北東部に位置する、小宮粟の巣を発したとされる囃子でこちらも目黒流を名乗ります。師匠を招き、藤野方面多く見られます。
三つ目は八王子の南部に位置する、宇津貫を発したとされる宇津貫囃子(伝承では宇津の木囃子とも)で津久井上町、道志、三ヶ木に伝わります。
加えて八王子の地域不明の目黒囃子が小原と小原から習った青根に伝わっています。

大垂水峠をグニャグニャ越えると千木良、小原宿、与瀬となります。
小原八幡神社は日付開催で14,15日とのこと。こちらは後日。

 

継いで与瀬から相模湖の縁を辿り反対岸の阿津方面へ。

結果として山車しか見つからずポスターも特に見えません。

山車は上物はちょっと古そう。下からのぞき込むと虫食いの痛みが・・・。

 

後輪だけゴムタイヤ。脇障子は楽屋前面に付きます。

舞台に対し楽屋はかなり狭い様に見えます。

古い彫刻に加え、追加された彫刻も。

しばし、山車を観察し増原地区へ。こちらもポスターを見ると15,16日と平日の日付開催。

こちらも追々見に行きます・・・。

増原の隣の関口地区にはこんなものが沢山立っていました。お盆行事?

 

三ヶ木に向かう途中に偶然お祭り発見。日神社祭礼。

神社からやや離れ街道を挟んで、お祭りの会場。更に奥まった公園にトラック山車と御神輿が休憩中。


お囃子は寸沢嵐囃子保存会さん。冒頭に紹介しました冊子によりますと個人が習得した昭和48年に当地に伝えたそうな。
流派については触れられておりませんで、曲も仁羽でして判断できませんでした。

 

三ヶ木。明治末期に隣接の青山より習った宇津の木囃子があるそうですが、こちらも日付開催・・・。

再び、来た道を引き返して藤野方面へ走らせます。

吉原地区。車の停め場所を探しているうちに相模湖対岸の日連地区へ;

日連の山車。足回りの木組みが特徴的。

前輪は自在車になっています。昔は後輪同様の車輪が付いていたようですが、そうなると梶は・・・?

囃子は明治には既に存在し、大正初期に小宮の師匠より習った大刀地区に習いに行ったそうな。
以前、藤野の夏祭りで客囃子として演奏されていた囃子はこの近辺に多く見られる、お囃子だったかと。

日連は最終週のお祭りなのでまだまだ先。

 

そして、吉原地区。こちらも日付開催でした・・・。
今回は情報の少ない地域のお祭りをまわりましたが、見事にハズレ(TT
根強い日付開催にも驚かされ・・・そんな煮え切らない土曜日でした。