昨日は、人形町散歩と落語の会でした。
 
大門通りや、芳町(葭町)の風情、
人形町末廣跡、末廣神社まで歩きました。
 

 
そのあとは、落語会。
 
近辺の噺、「宮戸川」を通しで口演しました!
 

 
たくさんのご来場ありがとうございました。
 
さて、12月8日は、吉原散歩と落語会があります。
 
ご予約お待ちしています~!
こちらまでご予約くださいませ。
 
【たけ平今日の一曲】
~小唄勝太郎「明日はお立ちか」~
 
人形町近辺を散策すると思いだすのが、小唄勝太郎さんです。
 
新潟から上京 してきたのが、昭和4年。
 
巷では「東京行進曲」(歌唱・佐藤千夜子)が大ヒットしていました。
 
この頃、勝太郎さんは、葭町の芸者さんになりました。
 
ですから、当初は、「葭町勝太郎」という芸名でした。
 
そして、既に、この葭町からは、藤本二三吉さんがレコードデビューしています。 
 
そのあとを追うように、勝太郎さんも歌手としてレコードデビューを果たしました。
 
鶯芸者歌手の誕生です。
 
「島の娘」、「東京音頭」(昭8)と、爆発的大ヒットを出した勝太郎さん。
 
どの歌も最初、「ハァ~」という入りをしたので、「ハァ小唄」と呼ばれるようになります。
 
「ハァ小唄」を確立した勝太郎さんの歌の中で、私が1番好きな歌が、今日の一曲です。
 
昭和17年の作品。
 
勝太郎さん、久しぶりの大ヒットです。
 
戦地に行った亭主や兄弟、父親を待つ、女性の無事に帰ってきてほしいという祈る気持ちを描いた歌です。
 
つまり、銃後の心を歌は表現しています。
 
戦時歌謡と時局的には捉えれますが、この歌に直接的、「戦」の文字はありません。
 
戦意高揚はなく、哀愁漂う一曲です。
 
この頃になると、表だって「哀しみ」や「未練」等を表現することは、なんとなく許されなくなっていました。
 
しかし、民衆が想う心の素直な動きを、この歌は、代弁しています。
 
そのストレートな人々の想いと重なってヒットしていきました。
 
戦後は、三沢あけみさんがカバーしてヒットしています。