YouTubeチャンネル「刑部たけ平の昭和の歌声」が新たに更新されました。
 
日本史研究の刑部芳則先生との対談番組です。

 

今回は、第18回「あなたはだあれ?」を前後編でお送りします。
 
長き流行歌の歴史の中には、こんな歌い手さんがいたんだ、と、気付かされる時があります。
 
そんな歌い手さん達を集めてみました。
 
前編
 
【たけ平今日の一曲】
~小野巡「音信はないか」~
 
「あなたはだあれ?」と問うてみて、何でも答えてくれるのが、テレビ東京です(笑)。
 
当時は、東京12チャンネルといっていました。
 
その時に毎週、放送されていた番組が、 「なつかしの歌声」という番組。
 
この番組は、簡単に言えば、当時の懐メロ番組です。
 
ただ、徹底していたところは、当時のオリジナル歌手に出演してもらい、歌ってもらう。
 
というところです。
 
ですから、超貴重映像が沢山残っているわけです。
 
志村道夫、鈴村一郎、豆千代、羽衣歌子、及川三千代、等々。
 
キリがないです。
 
そして、今日の一曲の小野巡さん!!
 
だいたい、小野さんにしたって、他の人にしたって、残ってないですよ、歌唱映像が。
 
だから、懐メロファンにとって、本当に東京12チャンネル様様様なんですよ!(笑)
 
さあ、今日の一曲、昭和13年の作品。
 
この歌も映像が残っています。
 
軽々しく言っちゃいけない、本当によくぞ残してくださった、という気持ちです。
 
小野巡さんは、大久保の銭湯で体を洗いながら歌を歌っていました。
 
そこを、作曲家の細田義勝さんにスカウトされて生まれた歌手です。
 
小野さんは、淀橋署の警官です。
 
巡査なので「巡」を取って、「小野巡」となりました。
 
それにしても、銭湯でスカウトされるのも珍しいですし、巡査が歌手になったというのも珍しいです。