さて、今月から熱海市民大学講座の後期がスタートしました。
会場は、熱海いきいきプラザ。
前期同様、「落語家が語る昭和歌謡史」の講師です。
後期の第1回目は、「東京にまつわる歌」をお送りしました。
後期も満員御礼のお客様!
受講者の皆さん、全8回、どうぞお付き合いくださいませ。
また、1年間、お世話になります!!
【たけ平今日の一曲】
~小林旭「昔の名前で出ています」~
日活の大スター、マイトガイこと小林旭さんの後年のヒットが今日の一曲。
小林旭さんは、俳優としては勿論ですが、歌手としても息の長い方です。
昭和30年代は、「ダイナマイトが百五十屯」(昭33)からスタートして、色々、ヒットを飛ばします。
そして、この曲は、昭和50年の作品。
「東京」をテーマに、熱海市民大学講座で、この歌もご紹介しました。
しかし、歌詞は、「♪京都にいるときゃ忍と呼ばれたの~神戸じゃ渚と名乗ったの~」。
そしてこの後、横浜の酒場に舞台はうつります。
どうみても東京の歌ではありません。
作詞は、星野哲郎さんです。
星野さんが行きつけの新宿のクラブに行きました。
以前、そのお店にいた女の子から、星野さん宛に電話が来ました。
「先生、いま、その店にいないのよ~。大宮の店にいるから来てよ~。昔の名前で出てるから」。
この女の子の一言に、妙にインパクトを感じ、歌詞が誕生したそうです。
だから、元々は、東京、新宿の歌でした。
新宿から大宮へ。
それが、歌詞が改訂に改訂され、現行の歌になりました。
発売当初、全くヒットしませんでした。
ジワジワと 広まっていき、昭和52年、紅白歌合戦、初出場を果たすまでに大ヒットしました。
そして、昭和60年には、「熱き心に」もヒットします。
本当に息の長い、小林旭さんです。