先日、亀戸天神前の鰻屋さんに行きました。

 

「八べえ」さんです。

 
メニューに困りました!
 
まず、鰻の種類から選び、それからグラム数。
 
あと、焼くのか、蒸すのか・・・。
 
鰻屋さんの中でも、ここまで選択肢があるのは、とても珍しいです。
 
私は超久しぶりの青ウナギにしました。
 
そして、「焼き」にしました。
 
青ウナギの「焼き」。
 
それだけで贅沢な気分になります。
 
とても美味しくて思わず立ち上がりました(笑)

ごちそうさまでした!
 
【お知らせ】
亀戸天神も近い、この町で、5月11日に独演会があります!
 
久しぶりに「唐茄子屋政談」を夏先取りで、たっぷり全編通しで口演します。
 
カメリアホールへのご来場、お待ちしています。
 
チラシ参照の上、ご予約お待ちしています。
 
【たけ平今日の一曲】
~芦野宏「幸せを売る男」~
 
最近、真面目に思うのですが、幸せを売る男って、鰻屋さんのことじゃないかな、と、思うのです。
 
鰻屋に行く道すがらの軽やかさ。
 
メニューを選ぶ時のワクワク感。
 
重箱を開ける瞬間のドキドキ感。
 
今日の一曲は、タイトルからして大好きです。
 
なんか、ポジティブになる一曲。
 
シャンソンには有名な歌が数あれど、私が一番好きなシャンソンです。
 
フランスで「シャンソンの友」の皆さんが歌いヒットしました。
 
「シャンソンの友」といえば、エディット・ピアフさんとの歌でも有名になったコーラスグループです。
 
昭和35年の作品。
 
日本でも多くの方が歌います。
 
越路吹雪さん、高英男さん。
 
確か、宮城まり子さんも歌いました。
 
そして、我らが先代・林家三平師匠!
 
色々と同曲で聴き比べが楽しい一曲です。
 
1950年代~60年代前半、日本では、空前のシャンソンブームが巻き起こりました。
 
その立役者のお一人が、芦野宏さんです。
 
生前、芦野さんと何度か対談する機会がありました。
 
大スター芦野宏さんを目の前に、そのオーラに圧倒されたのを覚えています。
 
この対談から暫くして他界されました。
 
貴重なお話がたくさん聞けたのは、私の財産です。
 
芦野宏さんは、シャンソンブーム期、昭和30年から10年連続、紅白歌合戦にも出場されています。
 
芦野さんに教わったことがあります。
 
「たけ平さんね、私はシャンソンをどう崩しても良いと思ってます。しかしね、ルールの中で崩すってこと。落語家もそうでしょ?落語のルールの中で崩すからスターが生まれる。落語のルールを度外視して落語でござい、ってやってる人見たら、同業は嫌な気持ちになりません?なんか自分の好きな世界を汚されてるような気持ちになるっていうか・・・私にとってシャンソンってそういうことなんですよ。」

この言葉が、今も深く深く、私の胸の中にあります。