先日は、「ものまね昭和歌謡史」の司会をつとめました。
会場は、新橋のスペース天。
 
出演は、 はたけんじ先生と永峰ゆう子先生です。
昭和を彩る、ものまね界のレジェンドお二人!!
 
夢のような競演に、私もワクワクしました。

 
今回は、「昭和歌謡デュエット特集」をお送りしました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
 
【たけ平今日の一曲】
~フランク永井・松尾和子「東京ナイトクラブ」~
 
今回のものまね昭和歌謡史は、今日の一曲からスタートしました。
 
昭和34年の作品です。
 
レコード大賞がスタートした年のムード歌謡のビッグヒット!
 
今日の一曲がヒットした背景は、色々考えられます。
 
まずは、ラジオの深夜放送がスタートしたこと。
 
なんとなく、世の中が「大人の夜」を演出しつつあった時代です。
 
甘いムードのこの歌は、そんな世相にピッタリでした。
 
そして、既に「有楽町で逢いましょう」(昭32)でスターになっていたフランク永井さんと、翌年「誰よりも君を愛す」(昭35)でレコード大賞を受賞する松尾和子さんの乗りにのった2人の豪華顔合わせ!!
 
大衆は飛びつきました。
 
あと、これは私の持論ですが、盛り場の繁栄。
 
これもヒットした理由だと思います。
 
この歌は、「ナイトクラブ」ですから、当時で考えると、会員制のバーを舞台にしています。
 
会員制のバーの流行には、洋酒の進出があります。
 
外国種のお酒がドンドン入ってきた時代です。
 
そんなハイカラなお酒をちょいと出せば、たちまち、クラブで語らう男女の間に、自然と「おしゃれ」を演出します。
 
ちなみに、当時の小洒落たバーには、レコードが聴けるようになっていて、流れてくるのは、あちらのポップス。
 
洋酒をいただきながら、若き男女がこのムードで夜を迎える。
 
大人のムードに乗って、今日の一曲は大ヒットしました。
 
昭和歌謡は、昔は「流行歌」と呼ばれていました。
 
時代、時代に応じて流行ってきた歌なので流行歌です。
 
まさに、今日の一曲も、そんな世相ゆえ流行った、「大人の流行歌・デュエット版」といったところかと思います。