別府にて、「地獄蒸し」を食べました。
 
屈指の温泉地の別府は、四六時中、温泉の蒸気が街のそこかしこから噴き出ています。
 
その摂氏98度の地熱エネルギーを利用して、色々な物を蒸して食べるのが、「地獄蒸し」です。
 
江戸時代からこの調理法があったそうです。
 
別府温泉の宿の外に地獄釜なる天然蒸し器が設置されています。
 
しかも複数台、設置されていました。
 
自分の蒸したい物を、買ってきて蒸します。
 
これがなかなか面白くて・・・。
 
うどんを蒸す私。
 
外には蒸時間の目安看板がありました。
 
地獄釜から取り出す。
熱くて熱くて、悪戦苦闘。
 
スーパーで色々、自分が蒸したい物を購入。
 
魚の頭、イカ、小籠包、卵、肉、ウインナー、しいたけ、シシトウ、こごみ、等々・・・。
 
なんでも蒸したらいけちゃいますね~。
 
ただ、じゃがりこを蒸したらちょっと失敗しました。
 
地獄釜に風情あり。
蒸気溢れる温泉街とよくマッチしています。
 
自分でやる面白さがあって、地獄蒸しは飽きません。
しかもヘルシーで最高に美味しかったです。
ごちそうさまでした~!

 

【たけ平今日の一曲】
~こまどり姉妹「温泉かぞえ唄」~
 
私が子供の頃、通っていた寄席では、「数え唄」を聴く機会もありました。
 
初席、つまり、正月興行で、漫才の松鶴家千代若・千代菊師匠が掛けておられました。
 
また、初席の鈴本演芸場では、内海好江・桂子師匠のも聴いたことがあります。
 
歌のほうで、数え唄といえば、こまどり姉妹さんです。
 
温泉を数え唄にした作品が今日の一曲。
 
昭和36年の作品です。
 
ちなみに、こまどりさんは、前年に、「おけさ数え唄」も出しておられます。
 
作詞・星野哲郎さん。
 
作曲は、こまどりさんの師匠、遠藤実さんです。
 
漫才もそうですが、歌でも二人の掛け合いで数え唄を披露するというのは、とても絵になるみたいです。
 
私が、こまどりさんの掛け合いで好きなのは、「恋に拍手を」(昭40)。
 
紅白歌合戦にもこの歌で出場しています。
 
さて、今日の一曲は、数え唄ではありますが、「謎かけ」の要素も含まれていて、なんか寄席の高座でも披露出来そうな一曲です。
 
昔は、「実演」という営業がありました。
 
前半が演芸で、後半が歌謡ショー。
 
もしくは、演芸がブームの頃は、後半が演芸になっていたそうです。
 
この実演で、こまどりさんが寄席芸人と共演するとき、よく今日の一曲を披露していました。
 
こまどりさんと対談の時に、そんなお話を聴きました。
 
「やっばりお客さんは、落語とか漫才を前半に聴いているでしょ?そうすると、どうしても客席が、演芸の雰囲気になっているんですよ。そんな時、この歌を歌うと、盛り上がるんです」と、おっしゃっていました。
 
日本人にとって、温泉とは、ご陽気なもの。
 
そのイメージをそのまま歌にしたような一曲です。