2月下席は、新宿末廣亭に出演していました。
現在、各寄席で唯一、楽屋に火鉢があるのが、末廣亭のみです。
火をおこすのは、前座さんの仕事。
当たり前ですが、冬場のみ、火をおこします。
つまり、火鉢は通年置いてありますが、火がおきているのは、期間限定!
思わず撮っちゃいますよ、写真。
日本人は、期間限定に弱くて・・・。
じーっと、炭火を見ていると落ち着きます。
炭いじりが好きな師匠がいます。
そういう師匠は、楽屋入りすると、すぐに炭をいじるのです。
それを傍目で見ているのも、また味わい深くて大好きな絵!
私が前座の頃の炭いじりが好きな師匠のイメージは、先代の古今亭圓菊師匠です。
火鉢の中をかきまわりしている師匠をそっと見ているのが好きでした。
末廣亭の楽屋は、昔ながらの風情がまだ沢山残っています。
【たけ平今日の一曲】
~ディックミネ「火の接吻」~
この歌はフランス映画のタイトルです。
「ロミオとジュリエット」を下地に作られた作品。
国際的に流行をします。
日本でも翌年の昭和25年に公開され、話題になりました。
いわゆる、「キッスオブファイア」というやつです。
ペギー葉山さん盤も流行りましたが、ディックミネさん盤も人気があったそうです。
昭和27年の作品。
ディックさん盤は訳詞もディックさんご本人がされています。
レコード会社の方が当時、この歌を聴いたとき、「いかにもディックミネだよね、この世界観」と言っていたそうです。
情熱的な熱いもの、それを感じることが出来る一曲です。