昨日は、「吉原散歩と文七元結を聴く会」でした。
 
会場は、吉原のホテル座みかさ。
 
年末の風物詩「文七元結」を口演している様子です。
 

 
そして、吉原商店会会長・不破利郎さんに、吉原について伺いました。
 
この噺の中に出てくる「佐野槌」という店があった場所や、残されている「佐野槌」につとめていた花魁の絵なども見ていただきました。
 
 
吉原細見をはじめとした、資料の数々。
次回は、散歩風景をお送りします。
 
【たけ平今日の一曲】
~いしだあゆみ「あなたならどうする」~  
 
今回、初めて知ったことがあります。
 
吉原の「佐野槌」という店の隣が、「熊蔵丸屋」という店であることです。
 
落語に詳しい方は、ご存知かと思います。
 
そうです、落語「鰍澤」に出てくる吉原の店が「熊蔵丸屋」。
 
なんと、「佐野槌」の隣だったとは・・・。
 
どちらの噺も三遊亭円朝師匠の作。
 
円朝師匠、絶対、どちらの店にも通ってましたよね?(笑)
 
さて、師走の噺、「文七元結」という噺は、賛否両論が聴いているお客様に、昔からつきまといます。
 
娘を売った50両を果たしてめぐんであげるのか否か・・・。
 
あなたならどうしますか?
 
と、常に問う噺です。
 
さて、今日の一曲は、昭和45年の作品。
 
この歌は、珍しい曲だなあ、と、いつも思います。
 
恋人と別れてしまったという、歌謡曲、お馴染みの世界観であることは、この歌も、一緒です。
 
しかし、主人公に感情がありません。
 
悲しくて悲しくてつらい、とか、涙が止まらないとか、そういう心情は一切、歌っていません。
 
あくまで、「私は恋人と別れました。あなたならこんなとき、どうしますか?」と聴衆に問うパターン。
 
いしだあゆみさんにとっては、「ブルーライトヨコハマ」(昭43)に続く、2番目に売り上げた曲となりました。