昨日は、神保町らくごカフェにて、
三扇会でした。
 
落語、講談、浪曲、
三者三様を楽しんでいただく会です。
 
講談は、一龍斉貞寿先生、
浪曲は、玉川太福先生、
曲師の玉川鈴さん。

 
3種を楽しんでいただける
バランスの良い演芸会です!
 
ご来場ありがとうございました!
 
【たけ平今日の一曲】
~藤山一郎「丘を越えて」~
 
現在、浅草演芸ホールに出演しています。
 
寄席の好きなところは、
全体を楽しむ「総合芸術」だからです。
 
「それぞれが良い」、
それが、演芸だと思います。
 
そして、お後の出番の人のために、
リレーのように繋いでいく空間が、寄席です。
 
寄席・演芸とは、争うものではないと、
ある先輩に教わりました。
 
出演者、みんなで作りあげていく空間。
 
この人に勝つとか、
あの人より俺の方が受けたとか、
そうではなく、
次の人に良いバトンが渡せたか、
演芸の醍醐味は、ここです。
 
なるべく私は、自分の役割を考えて、
寄席の高座に上がらせてもらっています。
 
三扇会は、寄席の匂いがします。
 
芸種が違う、三者三様。
 
競争になることはありません。
 
演芸は、バランスだと思います。
 
音楽の世界もバランスだと、
おっしゃったのは、藤山一郎さん。
 
「作詞家、作曲家、歌手、この3点が同じ長さ、正三角形でないと、良い歌は生まれない。どこかが長かったりしたら、あまり良い歌にならない」
と生前、お話されています。
 
みんなで協力して、1つのものを作っていく
寄席空間を感じていただけたら、
よりお楽しみいただけると思います。
 
今日の一曲は、昭和6年の作品。
 
作曲・古賀政男
作詞・島田芳文
歌唱・藤山一郎
 
偉大なる正三角形が、
ビックヒットを生みました!