普段、様々な地噺を口演しています。

 

地噺というのは、会話で話を進めるのではなく、

私自身のナレーションで話を進めていく手法です。

 

古典落語にも地噺は、沢山あります。

 

昨日は、古民家の独演会にて、

「小田原相撲」を口演。

 
地噺の難しいところは、
その時の状況に合わせて、
自分で話すところの内容や、
言い回しを即座に変えて、
なるべくご来場のお客様が喜んでいただく
空気感を作っていくことです。
 
なかなか上手くいかなくて、
ご迷惑をかける時もありますが・・・(笑)。
 
でも、それも含めて地噺は
口演していて面白いです。
 
地噺は、究極のライブ!
 
お客席の人数や男女比、年齢層で、
日々変わる噺です。
 
「小田原相撲」は、
地噺の中でもちょっと異色です。
 
あまり、茶化しすぎるのも良くありません。
 
聴いていただくところは、
ビシッと聴いていただく。
 
それは、この噺が、
元々、講談であるということが、
理由だと思います。
 
私も、大スター、
一龍斉貞鳳先生に教わりました。
 
お稽古に伺った時は既に引退されていました。
 
私の世代で、貞鳳先生に習った方は、
いないと思います。
 
これからも大切にしていきたいネタの1つです。
 
【たけ平今日の一曲】
~朝潮太郎「ほたる川」~
 
お相撲さんといえば、
歌が上手いことで有名です。
 
北の富士さん、増位山さん、琴風さんなど、
歌のレコードを出している人は多いです。
 
今日の一曲は、
元・大関の朝潮さんの歌です。
 
昭和59年の作品。
大関時代にリリースしています。
 
私が、小学校低学年の頃のスター大関。
 
押し相撲の力士で、
子供たちにも人気がありました。
 
「大ちゃん」のあだ名で親しまれました。
 
この歌を出した翌年に、初優勝!
大ちゃんフィーバーとなります。
 
この歌は、様々な歌手がカバーしています。