昨日は、 
横浜にぎわい座にて、独演会でした。
 
今回は、この時期の噺、
「おせつ徳三郎」を口演しました。
 
この噺は、上下に分かれている長講です。
今回は、上下、通しで聴いていただきました。
 
前半「花見小僧」。後ろ幕は、桜満開!

 
そして、後半は、
噺が、ぐっと、渋くなります。
 
「刀屋」を口演。
舞台には、刀もありました。
 
落語で春爛漫を感じていただけたら幸いです。
 
雨だったにも関わらず、超満員のお客様、
ご来場ありがとうございました!
 
【たけ平今日の一曲】
~二葉あき子「古き花園」~
 
「おせつ徳三郎」を口演すると、
この歌を思い出します。
 
今日の一曲は、松竹映画「春雷」の主題歌。
昭和14年の作品です。
 
二葉さんは、この一曲で、
スターになりました。
 
「春雷」とは、字の如く、春に鳴る雷。
この雷が鳴ると、一気に春らしくなります。
 
この映画に登場する
木暮実千代さん演じるお嬢様が凄い!
 
なんせ、男性を翻弄させ、
ワガママお嬢様を好演します。
 
この木暮さんのお嬢様と、
「おせつ徳三郎」の、
おせつお嬢様が重なって仕方ないのです。
 
ワガママですが、男性からみると、
何故か、憎めない、可愛らしい女性。
 
男性が、翻弄されていく姿が、
徳三郎に通じるものがあります。
 
そう考えると、
「おせつ徳三郎」という噺は、この映画同様、
一種のメロドラマのように感じました。
 
落語は奥が深いから面白いです!