先日、大分公演の合間に、
熊野磨崖仏を見学しました。
大分県豊後高田市にあります。
磨崖仏までは、「鬼の石段」を登ります。
鬼が一夜にして99段を築いた
という伝説があります。
鬼のようにキツい石段・・・。
普段の運動不足が、よ~く分かりました。
ヘトヘト・・・。
疲れましたが、登り切って、
磨崖仏を見たときの爽快感は、
クセになること間違いなし!!
【たけ平今日の一曲】
~水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」~
壮大なる磨崖仏をじっと見ていたら、
心が穏やかになりました。
そして、頭の中では、
今日の一曲が浮かびました。
昭和43年の作品。
「♪~あなたの付けた足跡にゃ 綺麗な花が咲くでしょう~」
まさにこれは、
仏教の教えではないか?
と、思ってしまいます。
私は「お血脈」という落語を
口演することがあります。
その一節に、この場面が出てきます。
お釈迦様誕生の時と、
この歌詞が妙に繋がるのです。
生まれた途端に、
お釈迦様は、トコトコと歩き出します。
そして、その足跡の1つ1つから、
見事な蓮の花が咲くのです。
蓮の花の上にお釈迦様が乗ります。
そして、一言、天地を指さして、
「天上天下唯我独尊」と発します。
つまり、天地間で一番偉いのは、
我一人である、と。
蓮は、泥水の中で大輪の花を咲かせます。
困難を乗り越えて、
大輪の花を咲かせましょう・・・という教え。
そう考えると、この歌、かなり、深いです。
色んな捉え方で、
昭和歌謡を楽しむのも面白いと思います。