先日は、「馬肉と落語の会」でした。
吉原、最後の引手茶屋・金村で
落語を聴いていただき、
その後、中江さんに移動して、
桜鍋を食べるという会です。
「唐茄子屋政談」を口演。
ご来場ありがとうございました!
【たけ平今日の一曲】
~「村の鍛冶屋」~
三遊亭圓窓師匠がお亡くなりになりました。
映画やテレビでも活躍されました。
後年は、寄席にもよくお出になっていて、
私が前座の頃は、
寄席を2軒掛け持ちすることも多かったです。
私は圓窓師匠に「紀州」を直していただきました。
「この噺は、最後のところで、鍛冶屋の叩く音『トンテンカントンテンカン』という部分を段々、音を大きくしていき、一気にオチまで持っていくところが難しいんだよ。そこをよく稽古したほうがいい」
と、教えていただきました。
私は、師匠のおかげで、
今でも「紀州」は、寄席でよく口演しています。
本当にありがとうございました。
師匠のご冥福をお祈りいたします。
今日の一曲は、大正元年の作品。
オリジナル歌手はいません。
文部省の唱歌として作られました。
小学校で広く歌唱されます。
鍛冶屋さんは、武器の生産を主としています。
しかし、この歌に出てくる鍛冶屋さんは、
野鍛冶です。
料理道具や、農業用の道具を作る鍛冶屋さんです。
こういう鍛冶屋さんを野鍛冶といいます。
3番の歌詞にも、
大鎌、小鎌、馬鍬、作鍬、鋤など、
農具が出てきます。
しかし、戦争が激しくなり、昭和17年に、
3番以降の歌詞は、全カットされました。
戦後も3番以降は、復活しませんでした。
「鍛冶屋」という字が難しいということで、
昭和22年に、平仮名になりました。