浅草演芸ホールの高座を終えてから、
上野まで歩きました。
 
浅草から上野は、歩ける距離なので、
稽古しながらには最高のルートです。
 
途中、稲荷町で、ワンタン麺専門店に!
 
大和さん。
 
透き通ったスープにひかれて入りました。
 
 
また、寄席近辺で気になるお店を
見つけることが出来ました!
ごちそうさまでした!
【たけ平今日の一曲】
~淡谷のり子「人の気も知らないで」~
 
噺家を名前ではなく、
住んでいる町名で呼ぶことがあります。
 
古今亭志ん生→日暮里
古今亭志ん朝→矢来町
先代・柳家小さん→目白
先代・桂文楽→黒門町
三遊亭円生→柏木
先代・林家三平→根岸
等々・・・
 
そして、稲荷町といえば、
林家彦六師匠でした。
 
林家木久扇師匠の師匠です。
 
NHKで昔、「林家彦六ショー」
という番組がありました。
 
その時のゲストが、淡谷のり子さん。
 
彦六師匠いわく、
「淡谷さんは、永遠の恋人」(笑)
 
大ファンだったそうです。
 
彦六師匠が、慰問で、
中国大陸に渡ります。
 
その時、司会をやったそうです。
 
しかし、歌の司会が
よく分からなく、困っていました。
 
その時、淡谷さんが、赤い紙に赤い字で
司会の台詞を書いて下さったそうです。
 
しかし、赤い紙に赤い字で、
おまけに赤いライトだったので、
全く見えなくて・・・(笑)
 
そうしたら、淡谷さんが、
彦六師匠の耳元で、
司会の台詞を一言、一言、
フォローしてくださったそうです。
 
そんなエピソードもこの番組では、
語っておられています。
 
その時、淡谷さんが歌ったのが、
今日の一曲。
 
この歌は、戦前の日本で、
最も愛唱されたシャンソンだと思います。
 
フランス映画「ソーラ」の挿入歌。
 
ダミアさんの歌声で魅了されました。
 
この歌が、日本に入ってきたのが、昭和13年。
 
淡谷のり子さんや、
小林千代子さんが歌いました。
 
両者のレコードも大ヒット!
 
当時、中国大陸で戦線が、拡大。
 
先の見えない戦に、
国民は不安を抱いていました。
 
そんなとき、このやるせないメロディーが、
人々の心を掴んだのです。