昨日は、オフィスマツバ主催
「林家たけ平独演会」
ご来場ありがとうございました。
会場は、日本橋社会教育会館です。
トリは、「子別れ」口演。
【たけ平今日の一曲】
~小林明子「恋におちて」~
『子別れ』に、
「玄翁(玄能)」が出てきます。
ハンマー、金槌、玄翁、というように、
工具の1つです。
やっぱり、この噺の時は、
「玄翁」がいいと思います。
ただ、近年、「玄翁」は
分からないという方も増えてきています。
しかし、金槌よりも、
玄翁のほうが、噺に味が出ます。
私は、ここは、やっぱり、玄翁でやりたいです。
玄翁和尚という人が、
殺生石を大きな金槌で退治したことから、
名付けられたようです。
今日の一曲は、昭和60年の作品。
歌詞に「ダイヤル回して手をとめた」と、あります。
今、ダイヤル電話が、
分からなくなってきています。
しかし、携帯電話では、
躊躇する恋心が、描けなくなります。
ここは、固定のダイヤル電話が、似合います。
廃れたものでも、
そのものにしか、表現出来ないことが、
作品には必ず存在します。
これからもその部分を大切に
口演していきたいと思います。